国土交通省は、ニューツーリズム創出・流通促進事業で、ニューツーリズム旅行商品をインターネット上で検索できるデータベース(DB)の試験運用を12月から開始する。来年度からの本格運用を目指している。11月22日に開催されたニューツーリズム創出・流通促進事業推進協議会の第3回会合で説明された。
データベースには、着地側が企画したニューツーリズム旅行商品の概要やセールスポイントを画像を交えて登録、発地側の旅行会社などが検索できるようにしてパッケージツアーなどへの組み込みを期待する。ネット上で契約などはできないが、双方がメールなどで連絡を取れるようにする。
旅行業の団体などにシステムの仕組みなどを説明した上で、来年1月には商品の登録をスタートさせる予定。当面は登録側、検索側の旅行業者などにログインID、パスワードを与えてビジネス向けに運用。一般消費者への情報提供は、システムの機能には付加しているが、開示時期などは今後検討する。
旅行会社から協議会に参加している委員は「大手旅行会社の商品企画担当者が地域に深く入り込んで素材を起こすことは難しいのが現実。このデータベースが商品見本の有力な掲示板の役割を果たすようになれば」と期待した。
また、国交省では、実施中のモニターツアーの実証事業や協議会での議論を基に、ニューツーリズム旅行商品づくりのマニュアル、事例集となるガイドラインを今年度末をめどに策定することにしている。