北海道のニセコビレッジとヒルトンニセコビレッジは3日から、朝日航洋と協力し、ヘリコプターによるシャトル便の運航を開始した。ルートはニセコ〜新千歳空港、同〜札幌丘珠空港間で、最速約30分で結ぶ。大幅な時間短縮となるが、運賃は片道約19万円と高額。需要はもちろん、採算がとれるのかどうか、注目される。
リゾート施設がヘリシャトル便を運航するのは「ニセコビレッジが国内初」と言う。
新千歳〜ニセコ間は冬季の場合、約3時間かかるが、30分で結ぶことで「早朝の飛行機で東京を出発すれば午前の早い時間にニセコに到着する。スキーやゴルフなどニセコでのリゾートライフをより長く楽しめる」と自信を示す。
ヘリは定員4人で、3人から受け付ける。1人当たり運賃は18万9千円(税別)と高額なため、富裕層の利用を見込む。運航予定日の7日前までに予約する。
時間短縮に加え「支笏湖や洞爺湖、羊蹄山などを眼下に見られ、北海道の雄大な景色も魅力の1つ」とアピールする。札幌丘珠空港ルートを利用すれば、ニセコビレッジに滞在しながら日帰りで札幌観光も可能としている。