
就任あいさつをする野田新会長
トップツアー協定旅館ホテル連盟(1574会員)は13日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で2012年度の総会を開いた。総会では宿泊券増売につながる事業への協賛金付与などの今年度の事業計画を決議したほか、13年度までの連盟本部役員を選出。新会長に野田譲二副会長(指宿フェニックスホテル会長)を決めた。
就任あいさつで野田新会長は「旅館のセガレではない私は、旅館経営や『日本の文化を継承するのは旅館だけ』などの考えを地元指宿や全国の同業の先輩方にたくさん教えていただいた。『利他の精神』『活私奉公』の考えのもと、さまざまな人を介して学んできたことをどうやって旅ホ連の活動に生かせるかを考えて会長の務めを果たしたい」と抱負を語った。
旅ホ連本部では今年度、「地域社会・政府・自治体からの情報収集力の強化と活用」「今後成長するであろう有望市場の開発」「東北をはじめとする被災地への継続的な支援」を基本方針に設定。「温泉会議」などのMICE案件の推進やスポーツ市場の開発、シルバー市場の開発などを昨年に続き実施するほか、農業と先端技術を組み合わせた6次産業分野や、自然科学分野を組み合わせたサイエンス・トリップの分野などの有望市場の開発などに注力。併せてSITや訪日旅行などのテーマごとの中央委員会を積極的に実施する。
総会には石川邦大社長はじめ、トップツアー関係者も出席。このうちあいさつした石川社長は同社の12年度の取り組みとして、商品基準「トップツアー・クオリティ」や、添乗でのもてなしの信条をまとめた「添乗業務版クレド」の策定について紹介。「『one of大手旅行業』ではなく、『お客さま満足度ナンバーワン』のトップツアーとして認知されるよう取り組んでいく」と語り、会社方針への理解と協力を求めた。
本部役員は次の通り。
会長=野田譲二(新任)
副会長=小田孝信(加賀屋社長、再任)、住友武秀(徳島グランドホテル偕楽園社長、再任)、大宮浩(遠刈田ホテルさんさ亭社長、再任)、川合健次(海のほてるいさば社長、新任)、金子基文(琵琶湖グランドホテル社長、新任)、伊藤浩・トップツアー執行役員旅行業務本部長(新任)
相談役=奥田眞(月光園会長)
監事=中村菊吉(水月ホテル鴎外荘社長、再任ん)、松浦茂樹(瑞の里○久旅館専務、再任)
常務理事=山上光裕・トップツアー国内旅行部長(再任)

就任あいさつをする野田新会長