環境衛生やフードサービスなどを展開するダスキン(大阪府吹田市)は、旅館・ホテルに向けて「トコジラミ駆除サービス」を提案している。
最大の特長は「薬剤だけに頼らない人と環境に配慮した駆除方法」を採用している点。また駆除だけではなく、定期的な調査で生息拡散を防ぐ、「トコジラミ定期管理サービス」も提供している。
ダスキンは日本で唯一、米国ターミニックス社のライセンスを所有しており、同社の先端の駆除技術を使用し、かつ、社内研修で駆除技術の習得認定を受けたスタッフが徹底して駆除する。
その方法は(1)プロの目でトコジラミの生息を調査しながらバキュームでトコジラミを吸い取る(2)冷却剤(スノードライアイス)を噴霧して、隙間に潜むトコジラミと卵を駆除(3)生息していた場所や隙間に薬剤を注入(4)専用のトラップで生息調査を実施し、駆除作業7~10日後に駆除効果を確認(5)初回点検から約10日後に再度、駆除効果を確認―の流れ。
トコジラミ駆除作業日から30日間を保証期間としているため、期間内でトコジラミの再発生を確認した場合は、無料で再施工を行う。
オプションで高濃度の二酸化炭素を利用した駆除も可能。「熱処理などで素材を損ないたくない」「人が触れるので薬剤を散布できない」といった物品にも使用できる。旅館・ホテルでは絵画や美術品、革製のクッション、リモコンなどの電化製品にも対応可能という。
別名「南京虫」とも呼ばれるトコジラミ。日本では、一度絶滅したといわれるが、近年、海外との人流や物流による持ち込みの可能性が指摘されている。
トコジラミ駆除サービス(イメージ)
高濃度二酸化炭素処理(特許)