
セミナーの様子
ダスキンは5月29日、「外来生物・害虫対策セミナー」を東京都内で開催した。同社によると、近年は物流網の発達や訪日外国人客の増加に伴い、蚊から媒介するデング熱の感染や、トコジラミの増殖による被害が各地で警戒されているという。
セミナーの第1部に登壇した国立環境研究所の生物・生態系環境研究センター室長の五箇公一氏は、グローバル化により増大する外来生物の生態系と、人間社会に対するリスクについての現状と今後の対策について報告した。
第2部に登壇した、ダスキン・ターミニックス事業部の齋藤祐輔氏は、全国で発生する害虫の被害例や、駆除依頼が増加している現状の説明、害虫駆除のポイントや定期的な予防対策と併せて、同社が昨年6月に特許を取得した独自のトコジラミ駆除方法を紹介した。
同社が提案するトコジラミ駆除サービスは、ドライアイスを用いる方法で、熱処理などで素材を損ないたくない物品のほか、人が触れるなどの理由で薬剤が散布できない場所でも使用できる。このため、旅館・ホテルなどの客室への負荷を最小限に抑えてトコジラミを根絶できるという。
セミナーの様子