タップ、日本語学校「栃木国際教育学院」取得で宿泊業界に人材供給 ユーザー会で発表


タップユーザー会

 旅館・ホテル専門総合情報システム会社のタップ(清水吉輝社長)は5日、横浜市のホテルニューグランドで「2018年度タップユーザー会」を開いた。同社ユーザーの宿泊施設を中心に約330人が出席した。

 清水社長は「タップの活動報告」の中で、(1)社内向けの学習用として活用中のeラーニングをユーザー向けに公開して、タップ標準システムの習得に活用してもらう(2)ユーザー向けのサポートセンターにAIを導入し、スタッフのスキルの平準化や対応時間の短縮を図る(3)サイバー攻撃対策として、次世代ファイヤーウォールと次世代アンチウィルスソフトを導入し、セキュリティを強化する―ことなどを約束した。

 さらに、タップ子会社のジェントが、日本語学校の栃木国際教育学院(宇都宮市、定員80人)を取得し、10月から運営を開始したと発表。「卒業後は宿泊業界に就職することを前提としたカリキュラムで、ホテル・旅館の人手不足に貢献したい」と抱負を述べた。

 講演「インバウンド市場の最新動向と対応策」では、インバウンドコンサルティング会社「やまとごころ」の村山慶輔社長が登壇。村山社長は、宿泊施設のインバウンド客受け入れ態勢整備のポイントを(1)組織体制(2)インフラ(3)教育―の三つに分けて解説した。

 (1)では、「インバウンド担当者を配置し、役割と責任を明確にする」「外部企業・団体と連携する」ことを挙げた。(2)では、「多言語=外国語による標識、POP、メニューを用意する」「決済=クレジットカード決済に対応する」「通信=無料Wi―Fi設置をはじめとするインターネット環境を整備する」「免税=免税対応をする」こと、(3)では「スタッフの語学力を向上させる」「インバウンドに関するノウハウ、成功・失敗事例を情報共有する」ことをそれぞれ挙げた。


タップユーザー会

 
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