
調印式の様子
スキマバイトサービス「タイミー」を提供するタイミー(東京都港区)はこのほど、北海道ニセコ町、倶知安町と包括連携協定を締結したと発表した。両町内の潜在労働力を喚起し、宿泊、観光産業などの人手不足解消に向けて連携していく。
国際的なリゾート地として国内外から多くの観光客が訪れるニセコ町、倶知安町では、両町を管轄する岩内公共職業安定所倶知安分室管内の7月の有効求人倍率が2.06倍と高水準で、27カ月連続で前年同月を上回るなど、人手不足が喫緊の課題となっている。課題解決に向けた一策としてタイミーが積極的に活用され、同サービスで掲載されている求人の募集人数は両町ともに今年8月が過去最高(ニセコ町は前年比約7倍、倶知安町では同約5倍)となった。
同社はニセコ町、倶知安町との包括連携協定締結により、両町間での働き手の確保や共有、町内の事業者の人手不足の解消に取り組む。両町と連携し、子育て世代やアクティブシニア層などの町民に対してタイミーの利用を促すことで、地域の潜在労働力を喚起し、人手不足解消も図っていく。「今冬から宿泊、観光業を中心に取り組みを開始し、そのほかの時期にも農業などさまざまな業種での活用を進めていきたい」と同社。宿泊、観光業については、ニセコリゾート観光協会、一般社団法人倶知安観光協会とも連携し、タイミーの活用を推進していく方針だ。
同社の自治体との事業連携は、今年3月に岐阜県下呂市と業務提携に関する協定を締結しており、今回の連携が2事例目。下呂市との事例では、連携開始から10月現在までで市内のワーカー数が約2倍となり、同市内の旅館・ホテルや農業において8月の募集人数が3月比で約11.4倍となるなど、タイミーの活用が広がっているという。
調印式の様子