タイミーは14日、仙台市・仙台観光国際協会と宿泊事業者の人材確保支援等に関する連携協定を締結したと発表した。
東北屈指の大都市である仙台市の宿泊者数は、東日本大震災以降550万人前後で推移していましたが、2019年は過去最高となる624.2万人を記録しました。新型コロナウイルス感染症の影響により一時は宿泊者数が落ち込んだものの、アフターコロナにおいてお祭りやイベントが通常に近い規模での開催となり、宿泊者数は新型コロナウイルス感染症流行前に近い水準まで回復してきています。仙台市では、交流人口の早期回復とさらなる拡大に向け、2022年に「仙台市交流人口ビジネス活性化戦略2024」を策定し、2024年に宿泊者数650万人を達成することを目標としています。
一方で、帝国データバンクが2024年1月に発表した「人手不足に対する東北 6 県企業の動向調査
」によると、非正社員の人手不足の割合は「金融」(50.0%)に次いで旅館・ホテルや飲食店を含む「サービス」が45.7%となり、人手不足が深刻な課題となっています(※2)。
そんな中、当社は2021年8月に仙台市に東北支社を開設し、東北地方の働き手・事業者の課題解決に向けて取り組んでまいりました。仙台市内では飲食店やスーパーなどの小売店、物流倉庫はもちろん、秋保温泉や作並温泉などの宿泊施設でも「タイミー」が活用されています。2021年と比較すると2024年3月末時点の市内のワーカー数は約5.7倍、事業所数は約6.6倍となっています。
この度の連携協定では、ホテル・旅館を対象としたスポットワーク活用セミナーや、「タイミー」ワーカーを対象としたスキルアップ研修会の実施、仙台観光国際協会による補助金を活用したスポットワーク導入の促進などを通して、宿泊業における人材確保支援に取り組んでまいります。
当社が掲げる「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」のミッションのもと、本連携協定を通じて仙台市の人手不足解消、ひいては交流人口の拡大に貢献してまいります。
※1:原則として、基礎自治体である単独市町村の区域を一体とした観光地域として、マネジメントやマーケティング等を行うことにより、自治体と連携して観光地域づくりを行う法人。公益財団法人仙台観光国際協会は、令和5年3月31日に観光庁より地域DMOの候補法人として登録を受けている。
※2:帝国データバンク「人手不足に対する東北 6 県企業の動向調査(2024年1月)」
- タイミーと地方自治体との連携について
地方自治体との事業連携は、下呂市(2023年3月)、ニセコ町・倶知安町(2023年10月)、小樽市(2024年3月)(※3)に次いで4事例目となり、政令指定都市および東北地方での連携は今回が初となります。
先行して取り組みを開始した下呂市では、2024年3月末時点でワーカー数が前年同月比約2.5倍、事業所数は約4.4倍に増加しました。また、ニセコ町・倶知安町では、2024年3月末時点でワーカー数が前年同月比約2.9倍、事業所数は約4.4倍となり、各地域で連携協定による成果が出ています。
※3:2023年3月7日 発表:下呂市と業務提携に関する協定を締結(https://corp.timee.co.jp/news/detail-1506/ )
2023年10月27日発表:ニセコ町・倶知安町と包括連携協定を締結(https://corp.timee.co.jp/news/detail-2086/ )
2024年3月28日発表:タイミーと小樽市、労働力確保・関係人口創出に関する連携協定を締結(https://corp.timee.co.jp/news/detail-2684/ )
- 取り組みの内容
・仙台市内の宿泊事業者における「タイミー」を活用した働き手の募集
・「タイミー」ワーカー向けのスキルアップ研修会の実施
・人材確保に取り組む宿泊事業者向けのスポットワーク活用に関する説明会の開催
・仙台観光国際協会から宿泊事業者がスポットワークを活用するのに要する費用の支援
・宿泊事業者が「タイミー」を導入するにあたっての各種サポート