ソラシドエア、「貨物事業」で旅客減補填 宮崎から直送「ソラシドマルシェ」開催


ソラシドマルシェの様子

3月からニーズ調査、トライアル開始

 ソラシドエアは、新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅客減を補うため、3月から貨物事業拡大のトライアルを行っている。6月5日からは、毎週土、日曜(計8日間)で、川崎キングスカイフロント東急REIホテル(川崎区殿町〈キングスカイフロント〉)と連携し、宮崎県から空輸直送された新鮮な野菜や果物を販売する「ソラシドマルシェ」を開催している。

 同社は、旅客の減少に対応するため、新たに1月に新規事業準備室を設置。貨物事業は、地元宮崎と首都圏のつながりを貨物輸送で共創し、地域社会への貢献を通じ、空陸一貫高速小口輸送サービスによる貨物事業収入の獲得を目指すというもの。現在は、新たな航空需要のニーズの調査、トライアルを始めている。

 同社の池田明史新規事業準備室長は「これまで貨物事業はANAカーゴの受託がメインだった。生鮮食品など足が速いものを航空機を使用し、時間短縮して運ぶことで、東京の物産館、飲食店で販売することができる」と話す。また、事業の拡大が(1)地元の思いを首都圏に届ける(2)地元産品の価値を向上(3)地元産品の隠れた魅力発見に寄与―につながるという。一方、課題として(1)陸送(2)搬送量(3)生産者との連携―を挙げる。今後の可能性について池田室長は「貨物事業の展開は、約700人の社員全員が賛同している。産品販売連携やECプラットフォームの設置を検討するなど、来年度の本格事業化を目指したい」と展望を述べる。

 ソラシドマルシェは、来年3月に羽田空港から多摩川をまたいでつながる橋が開通すると空港に最も近い町となるキングスカイフロント内にある東京REIホテルの1階で開催。同社が空輸する宮崎県産の農産品や機内販売商品を販売するほか、同県産の完熟マンゴーや同社往復航空券(羽田―宮崎線)が当たる抽選会を開催している。

 また、同ホテルは開業3周年を記念し、神奈川県川崎市が行政連携を締結する宮崎県の食材を使用したランチブッフェを6月1~30日で開催。特別メニューで使用する新鮮な野菜や果物は同社が宮崎から空輸直送したものを提供している。

ソラシドマルシェの様子

宮崎の食材を使用したランチブッフェを開催

 
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