東急ホテルズ&リゾーツが運営するセルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)はこのほど、28階~31階の客室を改装し、「セルリアンフロア」としてリニューアルオープンした。今後5年をかけた全フロア改装の第1弾。併せて、ロビー階には専用ラウンジ「セルリアンラウンジ」をオープンしたほか、短時間の休憩に対応した「ホスピタリティルーム」も設けた。4、5日の両日には旅行会社などを招き、内覧会を実施した。
同館の企画・宣伝の太田秀貴氏は、「今回の改装では、外国人に人気の渋谷で、より日本らしさを楽しんでいただけるような仕掛けやデザインを意識した。既に多くのご予約を頂戴しており手ごたえを感じている」と話す。
今回新設した「セルリアンフロア」は、既存の「エグゼクティブフロア」と「スタンダードフロア」の中間グレードとして用意。レジャーや観光を目的としたファミリー層など、多様なニーズにフレキシブルに対応し、特に幅広い世代のファミリーやカップルへの訴求を強化した。宿泊者の希望に応じて、ベッドの仕様を「ハリウッド」「ツイン」の両スタイルに対応できる客室を増やした。また、広々としたバスルームが特徴で最大4人が利用できる62・4平方メートルの「グランドルーム」を新設。全てのリニューアル客室は、カーテンが自動で開閉するシステムを取り入れるなど、基本性能の向上を図った。
エグゼクティブフロア、セルリアンフロアの宿泊者が利用できる専用ラウンジ、セルリアンラウンジは、快適性や利便性の向上だけでなく日本の伝統文化を楽しめる「和」のテイストを随所に備えた。畳敷きの小上がりを設けるなど、インバウンド客の要望にも応えている。
ホスピタリティルームは、チェックイン前やチェックアウト後の休息の場として利用できる。ゆったりとしたソファと、パウダールームを兼ねた更衣室、荷物整理台などを備えた機能的で落ち着きのある空間となっている。
「グランドルーム」(上)と「セルリアンラウンジ」