スカイホップバス、当日券・当日午後割を設定


迫力ある景色を間近に

東京、京都の日帰りマーケット対応の新商品開発

 スカイホップバスマーケティングジャパン(東京都千代田区)は、スカイホップバス東京、京都の営業、企画、販売を担っている事業会社で日の丸自動車興業とJTB、京阪バスを株主に2018年に設立された。同社専務の石井誠氏と、総合企画部長の潮亨氏に事業概要と、現在行っている取り組みなどを聞いた。

 スカイホップバスは、どの停留所からも乗り降り自由な都市観光バス事業であり、現在東京と京都で展開。バスの運行会社は東京が日の丸自動車興業、京都が明星観光バス。運行ルートは、東京が丸の内の三菱ビルを拠点に、両国、浅草、秋葉原などを巡るコースと、東京タワー、レインボーブリッジを経由し東京テレポート駅などを巡るコースに加え、21年4月からは新宿御苑、新宿駅周辺、渋谷スクランブル交差点などを巡るコースを新設し、合計3コースとなった。

 京都は、二条城や金閣寺、銀閣寺など京都市内の有名観光地を巡る1コースとなっている。

 コロナ禍を受けて、それまで主力としていたインバウンド観光客が消失。コロナ前の訪日客利用は東京が95%以上で、京都が約80%だった。そのため現在は日本人の日帰りマーケットに対応する新商品を開発。コロナ前の19年までは大人と、小人用の24時間券と、48時間券の取り扱いのみだったが、現在は48時間券を廃止し、24時間券と、新たに当日券と当日券の午後割(午後割は当日券より500円割安)を設定した。当日券と午後割は従来よりも割安にすることで気軽に乗車できるようにしたが、午後割は、チケットカウンターと車内のみでの発売となっている。

 車両は従来のオープントップバスに加え、19年11月からは、天候や寒暖に対応できる屋根付きとオープン座席を有するハーフルーフ仕様で、さらに1階席を車椅子利用者対応にした新型車両を投入。随時、新型車両への更新を進めている。

 同社では、21年度に観光庁の補助金を活用し、高付加価値化に向けた実証運行を展開した。デジタルでの情報提供拡充による利便性の向上を目指したデジタルマップの導入のほか、ヒューマンタッチのリアルサービス拡充の取り組みとして、停留所を起点とした約1時間のウオーキングツアーを実施。利用者からは、「元人力車車夫から、浅草の深い部分の話が聞けた」「ガイディングがあるために理解が深まる」「2階建てバスとウオーキングツアーの組み合わせは珍しい。このシステムは今後、発展性があると感じた」などと好評だった。そのため、4月16日の運行日から、東京では浅草と渋谷で、京都では金閣寺と祇園でウオーキングツアーを開催している。

 石井、潮両氏は「お客さまにバスに乗って移動するだけではない価値を訴求する。また、停留所近辺を回遊してもらうことによる地域への貢献を目指したい」などと話している。

東京、京都で運行

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