はとバスグループで東京湾クルーズ事業を行うシーライン東京(東京都港区)は5月27日、改修工事を終えて営業を再開したクルーズ船「シンフォニークラシカ」(1084トン)の内部を報道関係者に公開した。バリアフリー仕様にして障害者や高齢者も安心して乗船できるようにしたほか、最上部を「オープンデッキ(トップデッキ)」にするなど、快適なクルージングを楽しめるよう改装した。
同船は1989年5月、東京湾で初めてとなるレストランシップとして誕生した。老朽化が進んだため、今年正月を最後に一時休業。広島県内の造船所で4月上旬まで改修工事を行ってきた。
バリアフリー化として、エレベーターと多目的トイレを設置した。車いすを利用する人も、他人の手を借りずに船内を移動することができるようになった。多目的トイレは車いすでそのまま入れるほどの広さで、オストメイトにも対応。
景色を楽しむ工夫も追加。オープンデッキを最上部(4階)に新設。既存の3階オープンデッキは隣接のバーラウンジとの間の仕切りを撤去して開放感を作り出した。
また、これまでは喫煙と禁煙エリアを明確に分けていなかったが、このほど最新の分煙システムを導入し、喫煙、非喫煙の両者とも快適に乗船できるようになった。
新たに設置したエレベーター