
日本銀行は、世界的に存在感が増す海外ファンドの投資行動による邦銀経営や国内市場への影響分析を深めている。メガバンクや地域金融機関は、異次元金融緩和下の投資信託保有増などでリスクを抱え込み、海外向け投融資残高が足元(2024年12月末)で100兆円に迫る。半面、日本への投資も段階的に膨らみ、270兆円を上回る。海外発のショックやストレスが国内市場に伝わりやすくなっている。
日銀が4月23日に公表した金融システムレポートでは、邦銀などとの結びつきが強まる海外ノンバンクの資金フローや運用姿勢を俯瞰(ふかん)的に分析。国内への影響度やリスクを考察した。【記事提供:ニッキン】
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