
サウジアラビア政府観光局アジアパシフィック担当最高マーケット責任者のアルハサン・アルダッバグ氏が登壇
サウジアラビア政府観光局は1日、日本で初となる観光説明会と商談会を東京の八芳園で開いた。2019年に日本を含めた世界49カ国に観光での入国を解禁し、観光を国の成長戦略の一つと位置付ける同国の施策と観光魅力を日本側の旅行業者らに伝えた。
同局アジアパシフィック担当最高マーケット責任者のアルハサン・アルダッバグ氏は「サウジアラビアは国の“骨太方針”に沿い、観光に80億USドルという巨額の投資をする。目標は2030年までに世界から年間1億人を呼ぶこと。サウジアラビアの人々はアニメなど日本の文化に興味を持ち、日本人に親近感を持っている。世界の人々を歓迎するが、日本人は特に大歓迎だ」と述べた。
サウジアラビアはアラビア半島の約8割、日本の約6倍という広大な国土を持つ中東の大国。世界最大の石油輸出国だが、西欧諸国が35年までにガソリン車の新車販売を禁止する方針のため、新しい産業構造を打ち立てようと新たな国家ビジョンを策定。医療、農業、鉄鋼業などに加え、観光業を促進する方針を定めた。20年6月に政府観光局を発足。昨年9月に同局日本支局を開設した。
同国への入国は商用かイスラム教徒の聖地巡礼などに限られていたが、19年9月に49カ国の国民を対象に観光ビザの発給を解禁。日本人もオンラインで観光ビザを取得できるようになった。
観光エリアは人口700万人を超え、経済発展が著しい首都リヤド、紅海沿岸でマリンスポーツとともにユネスコの世界遺産に登録される旧市街の散策が楽しめる第2の都市ジェッダ、国の北西部に位置し、100を超える墳墓など遺跡群が充実するアルウラーなど。
サウジアラビア政府観光局アジアパシフィック担当最高マーケット責任者のアルハサン・アルダッバグ氏が登壇