
渋江修社長
コーセーグループのアメニティ事業を担うコーセートラベルリテール(東京都中央区)は10月16日、7年ぶりのアメニティ新ブランド「NATURE&CO(ネイチャーアンドコー)」を立ち上げた。SDGsへの意識やインバウンド需要の高まりを踏まえ、性別や国籍を問わず誰でも手に取りやすい品質やデザインにこだわったという。
本社で行われた記者発表会で渋江修社長は「2022年からアメニティ事業新戦略を進め、ボリュームゾーンをカバーするブランドの必要性を感じていた。今回の立ち上げにより宿泊施設は導入ブランドの選択肢が増え、お客さまにもコーセーの高品質な商品を通して付加価値を提供できる」「将来的には弊社で初となる飲食店やリゾートホテル、教育施設などのファミリー向け施設への導入を検討している。さまざまな施設で商品を体験してもらうことで(ブランドの)認知拡大を図る」と語った。
ラインアップはシャンプー・コンディショナー、フェイス&ハンドソープなど計7品目。全アイテムに植物由来成分を配合、ナチュラルグリーンの香りを採用し、施設になじみやすいブラウンを基調としたデザインに仕上げた。
商品企画担当の上村可奈子課長代理は「香りは数十種類のサンプル作成を経て開発。視覚障害を持つ人や目を閉じている状態でも識別しやすい触覚識別証表示を施している」と説明した。
新ブランドは来年1月1日から全国の宿泊施設で順次展開。同社のアメニティ部門でトップブランドの確立、海外進出も視野に現在から売り上げ数倍を目指す。
現在約6千施設で展開する同社のアメニティーブランド「ナチュリティ」「クエスト」は年内で販売終了する。
新アメニティブランド「NATURE&CO」
渋江修社長