広島信用金庫(広島市、川上武理事長)は、世界遺産の厳島神社のある宮島に唯一店舗を置く地域金融機関として島内事業者に伴走する。事業再構築補助金の申請支援などでコロナ禍の事業継続を下支え。広島サミットで各国要人が訪れ、これまで以上に観光客の注目を集める宮島の新しい魅力発信に貢献している。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって宮島は観光産業が大打撃を受けた。2020年5月の来島者は、64年の統計開始以降では5月過去最低の約5万人。5月過去最高だった前年からの減少率は90.6%に達した。その後も統計開始以降、過去最低を更新する月が頻発する時期が約2年間続いた。宮島の各商店街などの飲食店や宿泊施設の売り上げは落ち込み、多くの事業者が苦境に立たされた。広島信金宮島支店と母店の宮島口支店は、無担保・無保証(ゼロゼロ)融資やプロパーのつなぎ資金などで事業者の資金繰り支援に伴走。コロナ禍の先を見据えた店舗の改装支援にも力を注いだ。【記事提供:ニッキン】
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