全体総会の様子
ＯＮＳＥＮ・ガストロノミーツーリズム推進機構は1日、2018年に開催したＯＮＳＥＮ・ガストロノミーウォーキングの表彰などを行う全体総会を東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催した。表彰式では、昨年5月19日に開催した「ＯＮＳＥＮ・ガストロノミーウォーキングｉｎ奥飛騨・平湯温泉」（岐阜県）にグランプリを贈った。
冒頭、同機構の会長で東京都市大特別教授の涌井史郎氏が登壇し、「参加者、リピーター、会員企業も増え、取り組みに対する業界の関心は高い。今後、日本がツーリズムを産業として振興させるだけでなく、地域の個性を際立たせることが大切。インバウンドをけん引するモデルになれれば」とあいさつした。
同機構の平子裕志副会長（全日本空輸社長）は「海外の人が日本の温泉を満喫するのは新しいトレンドだ。今後のさらなる参加者の拡大を確信している」と語った。開催地を代表して、岐阜県の古田肇知事は「昨年は、奥飛騨温泉の平湯でガストロノミーツーリズムを友好関係にあるフランス・アルザスの関係者も招待して開催し好評に終えた。イベントは、歩きながらおいしいものを食べ、お酒も堪能できる『歩く宴会』だ。日本、地域の新しい魅力としてイベントを国内外に発信していきたい」と述べた。
イベントは、18年度には22の自治体が賛同し、24カ所で開催。19年度は30回以上の開催を予定している。
総会では、初めてＯＮＳＥＮ・ガストロノミーウォーキングの表彰を実施した。グランプリには奥飛騨・平湯温泉を選出。地酒の飲み比べなど酒文化の発信や中部山岳国立公園内の景観を生かしたコース作り、産官学でのイベント運営、550人の集客などを評価した。
表彰者は次の通り。
■グランプリ
奥飛騨・平湯温泉（岐阜県）
■準グランプリ
天草下田温泉（熊本県）▽阿蘇内牧温泉（同）▽上天草温泉（同）
■特別賞
美食の街いすみ（千葉県、ガストロノミー賞1位）▽ハチ公の里おおだて（秋田県、ユニークコース賞1位）▽湯梨浜町・はわい温泉東郷温泉（鳥取県、リフレッシュコース1位）▽長門・俵山温泉（山口県、おもてなし賞1位）▽岩室温泉（新潟県、地酒・歴史文化賞1位）
ＯＮＳＥＮ・ガストロノミーウォーキングイベントは、日本の魅力である温泉地を舞台に、地域特有の豊かな自然、歴史文化を「めぐって」、土地ならではの食べ物や酒を「食べて（飲んで）」、温泉に「つかって」を一度に体感できるイベント。
全体総会の様子
