日本外航客船協会(会長・松平誠郵船クルーズ会長)は15日、「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2008」のグランプリにJTB北海道や商船三井客船などが実施した「にっぽん丸『飛んでクルーズ北海道』」を選んだと発表した。授賞式は2月2日、東京・平河町の海運ビルで行われる。
オブ・ザ・イヤーは客船事業振興委員会の今年度新規事業として実施。日本旅行業協会(JATA)が後援した。オリジナリティーに富み、クルーズマーケットの拡大に貢献した商品を企画造成、催行した旅行会社などを顕彰することで、モチベーションの向上を図るとともに、消費者に対し良質のクルーズ旅行商品やサービスを提供するのが目的。
協会やJATAの会員会社を対象に募集したところ、計23点の応募、推薦があった。選考委員会を設け審議した結果、グランプリ1点、優秀賞2点、特別賞3点と、ベスト・クルーズカップル・オブ・ザ・イヤーを決めた。
グランプリの「飛んでクルーズ北海道」については、フライ&クルーズによる新たなマーケット開拓に貢献したことや、すべてのクルーズが満室で、初乗船者が7割強を占め、潜在需要の大きさを示したことなどが評価され、「日本のクルーズ史に残る企画で、地域活性化にも寄与」と絶賛している。
優秀賞は、阪急交通社の「JALチャーター直行便利用『サファイヤ・プリンセス号で行くゆったり優雅な夏のアラスカクルーズ10日間』」と、読売旅行の「ぱしふぃっくびいなすチャータークルーズ『春の瀬戸内海と九州一周クルーズ8日間』」。
クルーズカップルには「優雅で知的、かつ親しみやすいイメージがクルーズにピッタリ」として俳優の高橋英樹・美恵子夫妻を選んだ。高橋夫妻は授賞式に出席する予定という。