
クラブツーリズムの記者会見
クラブツーリズムは25日、今月17日に発生したトルコ周遊ツアーのバス横転事故に関する記者会見を都内で開き、現地の病院で治療を受けていた日本人参加者1人が同日未明に死亡したと発表した。会見には酒井博・代表取締役社長と、義澤英直・海外旅行部長が出席し、事故当時の状況や今後のツアー催行方針について説明した。
酒井社長は冒頭、今回発生した事故について「ツアーの企画・実施会社として、誠に申し訳なく、心より深くお詫び申し上げる。現地で入院されているお客さま、お怪我をされたお客さまに心からお見舞い申し上げ、一日も早いご回復をお祈りしている。引き続きご家族や関係者の皆さまに対して、企画・旅行会社として、被災者救援・ご家族対応に全力で対応していく」と謝罪した。
ツアーの概要と事故の発生状況については、義澤部長が説明。今回事故が発生したツアーは「2都市×2連泊 トルコ満喫8日間」で、世界遺産パムッカレやカッパドキアなどを飛行機や高速バスで巡るというもの。ツアー参加者は50~80代の日本人旅行客20人。今月15日に成田空港を出発し、22日に帰国する予定だった。
事故が発生した17日はパムッカレからカッパドキアに移動する予定で、事故は途中のコンヤへの移動中に発生。時速90㌔制限の一般道を時速80~90㌔程度で走行していたところ、道路から右に外れ、道路脇の畑で横転した。バスの運転手は現地バス会社で入社歴30年、過去の事故歴がない50代男性が担当。当日は移動距離が長く、午前と午後で1人ずつ運転手を手配していたという。同社によると、詳しい事故の発生要因は現在も調査中としている。
ツアー参加者20人のうち、7人が病院に搬送。うち5人は帰国済みで、無事だったほかの参加者も、イスタンブールに戻った5日目からツアーを再開し帰国。そのほか添乗員、現地ガイド、運転手にけがはなかったという。現地病院に入院していた2人のうち、1人が死亡。死亡の要因についても現地に確認中で、現在は1人のみが現地病院で治療している。
同社によると今後の同ツアー催行については現地のバス会社を変更し、添乗員を通して注意喚起をしながら引き続き実施していくとしている。
クラブツーリズムの記者会見