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カワスイ 川崎水族館は27日、カピバラの排泄物を用いた有機養液による「循環型水耕栽培」の展示を開始したと発表した。
関係者一同 左から、青山、吉本、有馬(以上カワスイ)、北村、有富、田畑、松村(以上ティエラポニカ)
本取り組みを通じて、カワスイの来館者が、生きもの同士の繋がりや、循環型社会への取り組み、有機養液栽培という新しい技術にふれることにより、環境と調和した市民生活の在り方やそれを支える技術に対する興味、関心がより高まっていく事を目指します。
アグア・ラボエリア内の展示場にて、カワスイ有馬館長(左)とティエラポニカ有富
具体的には、カワスイのアグア・ラボエリアにて、カピバラの排泄物を原料として利用した水耕栽培の展示を行います。
カピバラなど動物の排泄物は通常は直接水耕栽培に用いることは出来ませんが、微生物の働きによって分解することにより、水耕栽培に利用可能な「有機養液」を作製することができます。
ティエラポニカは有機養液を作製する際にカギとなる、微生物を活用する技術に強みを持っています。
水耕栽培に必要な養液の製造から、水耕栽培による野菜の栽培、動物による消費まですべてカワスイの館内で完結するため、本取組の栽培を「循環型水耕栽培」と名付けております(次図)。
館内に設置された「循環型水耕栽培」の紹介図
本取り組みは、アマゾンゾーンでのカピバラの餌やりが体験できるアマゾンタイムや、バックヤードへの見学ツアーなど、カワスイが現在行っている企画の中に取り入れることによって、来館者が楽しみながら「循環」について学ぶ機会となることが期待できます。
水耕栽培において家畜糞尿などの有機原料を活用することにより、化学肥料の使用を抑え、循環型社会への歩みを進めることが期待できます。カワスイとティエラポニカは共同で循環型水耕栽培に取り組むことにより、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を推進し、環境と調和した社会や技術に対する興味、関心が高まっていくことを目指します。
カワスイ 川崎水族館は株式会社アクア・ライブ・ネイチャーが運営する水族館です。「世界の美しい水辺」をテーマに、川崎市を流れる多摩川からアジア、アフリカ、南米アマゾンの熱帯雨林まで、世界の様々な環境に暮らす生きものを最先端の技術を駆使して展示しています。都会にいながら、世界の水辺を散歩するように楽しむことができる、新感覚のネイチャーエンターテインメント水族館です。
また、カワスイでは水辺の生態系にふれ、その大切さを五感で感じてもらいながら、地球環境に少しでもプラスになるアクションを、みんなで一緒にはじめていこうという理念のもと「エコカワ!」をはじめ独自の環境への取り組みを行っております。
本取り組みにおいてカワスイは、カピバラ糞尿の提供、および来館者への展示内容の説明を担当します。