カスタマーハラスメント(カスハラ)被害を直近の1年間で受けた企業割合は15.7%で、業界別では小売の割合が最も高かった。帝国データバンクがこのほど行った調査によるもの。個人を取引の対象とするBtoC企業や規模が大きい企業で割合が高くなっている。
調査は6月17~30日、全国2万7159社に実施。1万1068社から有効回答を得た。
直近1年以内のカスハラ被害について、「ある」が15.7%、「ない」が65.4%、「分からない」が18.8%だった。
カスハラが「ある」とした企業割合を9の業界別で見ると、小売が34.1%と最も高く、金融が30.1%と続いた。以下、不動産(23.8%)、サービス(20.2%)、農・林・水産(15.8%)、建設(14.5%)、卸売(13.1%)、運輸・倉庫(12.9%)、製造(7.8%)。「主に個人を取引の対象とする業界が比較的高い割合で並んだ」(帝国データバンク)。
企業の規模別では、大企業が21.0%、中小企業が14.8%、小規模企業が14.4%。規模が大きい企業ほどカスハラを受けている結果となった。
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