オリックス不動産は1日、同社が再生を支援してきた鳴子ホテル(宮城県鳴子温泉)について、再生が完了したと発表した。営業権と資産をホテルの前経営陣に譲渡した。
オリックス不動産は06年11月からホテルの再生支援を開始。同社100%出資の「鳴子ホテルマネジメント」を営業権と資産の所有会社、前経営陣が設立した「鳴子ホテルオペレーションズ」(高橋弘美社長)を運営会社として、再生計画を策定。
鳴子ホテルマネジメントは営業施策などホテルの経営指導を行うとともに、大浴場、バイキングレストラン、客室への新規設備投資を実施。鳴子ホテルオペレーションズに支配人を派遣し、前経営陣とともに運営を進めてきたが、このほど当初の計画が達成されたとして、ホテルを鳴子ホテルオペレーションズによる独立経営とした。
オリックス不動産は今後、経営・運営全般のアドバイザーとしてホテルを側面支援する。
鳴子ホテルは1873年(明治6年)創業の老舗温泉旅館。客室129室、550人収容規模で、リニューアルではオープンライブキッチンを備えたバイキングレストランや、7室の露天足湯付き客室を開設した。