
オリックス・ホテルマネジメントはこのほど、ロケツーリズム協議会主催の「2023年度ロケツーリズムアワード」で企業大賞を受賞した。昨年度に続き2年連続で受賞し、2017年の第1回以降初の連続受賞団体となった。
「ロケツーリズム」は、映画やドラマを鑑賞した人がその作品のロケ地を訪ね、その地域のファンとなることを目的とした旅行スタイル。ロケツーリズムアワードは、地域や企業のファンづくりのため、作品のロケ地やそれをきっかけに再発見されたその地域の魅力を効果的に活用・発信した地域・企業に向けて送られる賞で、「観光客の増加率、経済効果」「観光誘客・集客を向上する取り組み」「ツアーやパネル展などの実施の有無とその内容」「取り組みを遂行する組織の継続度」の4指標をポイント化して算出し、有識者や運営事務局によって審査される。賞は「地域大賞」と「企業大賞」の2種類で構成され、企業大賞では、組織として戦略的にロケ地をブランディングに活用し、集客アップにより交流人口の拡大と新たな雇用の創出につなげている企業が表彰される。
同社では、グループが所有・管理・運営する不動産施設を映画やドラマ、CMなどのロケ地として提供する「オリックスロケーションサービス」を2007年から開始しているほか、2021年5月からは「地域共創プロジェクト」を開始。提供するロケ地の対象範囲を各施設周辺の観光地をはじめとした複数の撮影スポットへと拡大し、自治体などとも協業して事業を展開している。
今回の受賞は、「地域共創プロジェクト」においてロケ誘致や地域の魅力発信に積極的に取り組んでいる点や、昨年7月にテレビ東京で放送された水ドラ25『週末旅の極意~夫婦ってそんな簡単じゃないもの~』の舞台として同社が運営する8施設でロケを実施し、地域のファンづくりに貢献した点、ドラマとのタイアップ宿泊プランの販売など誘客施策を積極的に展開した点などが評価された。
授賞式では似内隆晃社長が登壇。「2年連続で企業大賞をいただき大変うれしく思う。2023年度もメディアを通して地域や施設の魅力を発信することで、お客さまから興味・関心を持っていただけるように多くの作品で取り上げていただいた。今後も地域活性化につながる情報発信に注力していきたいという思いのもと、制作関係者さまや地域・行政の方々のご支援をいただきながら貢献していきたい」とあいさつした。