エミレーツ航空、2021-2022年中間決算を発表

  • 2021年11月19日

 エミレーツ航空グループは10日、2021-2022年中間決算を発表した。

  • グループ:売上高は前年同期比81%増の247億ディルハム(67億米ドル)。昨年度の141億ディルハム(38億米ドル)の損失に比べ、本年度の半期損失は57億ディルハム(16億米ドル)。世界的な渡航規制緩和に伴い、すべての事業分野で業績が大幅に改善。
  • エミレーツ:売上高は前年同期比86%増の217億ディルハム(59億米ドル)。前年同期の半期損失126億ディルハム(34億米ドル)に対し、本年度の半期損失は58億ディルハム(16億米ドル)。旅客需要増加および好調な貨物事業を中心に収益を支えた。
  • dnata: 売上高は55%増の37億ディルハム(10億米ドル)、昨年度の15億ディルハム(3億9,600万米ドル)の損失から8,500万ディルハム(2,300万米ドル)の利益へ好転。全世界のdnataビジネスユニットのオペレーションが、新型コロナウイルスの影響から回復に向かう。

エミレーツ・グループ(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、会長:シェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル マクトゥーム殿下)はドバイ現地時間10日、2021-2022年の中間決算を発表しました。

2021年度上半期のグループ売上高は、前年同期の137億ディルハム(37億米ドル)から81%増加し、247億ディルハム(67億米ドル)となりました。世界的な渡航規制の緩和および各国の新型コロナワクチン接種の普及に伴う航空輸送需要増加が、力強い収益回復を支えました。

エミレーツ・グループは、2021年度半期純損失を57億ディルハム(16億米ドル)と報告しました。前年同期の141億(38億米ドル)の損失から大幅に改善しました。

また、EBITDAは56億ディルハム(15億米ドル)となり、前年同期のマイナス4,300万ディルハム(1,200万米ドル)から大幅に改善し、営業利益は大幅に回復しました。

キャッシュポジションは2021年3月31日時点の198億ディルハム(54億米ドル)に対し、2021年9月30日時点では188億ディルハム(51億米ドル)となり、引き続き健全な状態を維持しています。

エミレーツ・グループ会長兼最高責任者であるシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥームは次のように述べています。「2021-2022年事業年度初め、世界各地で新型コロナワクチンの予防接種プログラムがかつてない規模で展開されていました。グループ全体では、各国が渡航制限を緩和し始めたことにより、オペレーションと需要が回復しました。この勢いは夏季に加速し、冬季以降も順調に続いています。

我々の貨物輸送およびハンドリング事業は引き続き堅調に推移し、旅客サービスを迅速に再開するための基盤となりました。コロナ前の水準まで事業を回復させ、収益性を取り戻せるのはまだ先ですが、2021-2022年上半期末を迎える中、健全な収益と強固なキャッシュバランスを確保し、順調に回復へ向かっています。

お客様の変わらぬご支援に感謝するとともに、航空および旅行業界の関係者やパートナーの皆様のご尽力により、国際的な航空旅行が安全かつ円滑に再開されたことに心より感謝申し上げます。

グループの歴史上最も厳しい時期に、方向転換し困難を乗り越えることができたのは、エミレーツ航空とdnataの強力なブランド力、高品質の製品とサービス、デジタルとイノベーション能力、そして素晴らしい人材のおかげです。 過去数か月間におよび実施してきたこれらの中核分野への投資を継続し、よりスリムなプロセスと新しい技術力とともに、将来のビジネスにつなげていきたいと考えています。」

 

新型コロナウイルス感染拡大により、航空・旅行業界は前例のない困難に直面しましたが、エミレーツ・グループは自社の強力な手元資金の活用およびオーナーや金融機関での資金調達を通じて、ビジネスニーズを支えてきました。2021年度の上半期には、オーナーがエミレーツに株式投資で25億ディルハム(6億8,100万米ドル)を追加投入し、引き続き回復を支援しています。

エミレーツ・グループの従業員数は、2021年3月31日時点と比較してわずか2%減少し、2021年9月30日時点で全体従業員数は73,571人となりました。エミレーツ航空とdnataは、今後数ヶ月の間に予定されている輸送量および事業拡大に伴い、過去に一時帰休や余剰人員となった元従業員の優先的な再雇用を含む、採用活動を開始しました。

エミレーツ航空
エミレーツ航空は全体的な効率を高め、排出量を最小限に抑え、質の高い顧客体験を提供するという長期戦略の一環として、2021年度上半期中に2機の新しいエアバスA380型機を受領しました。また、同期中に旧型機を2機退役させました。

エミレーツ航空は、ドバイのハブを通じた旅客ネットワーク回復および接続性向上に明確な焦点を当ててきました。渡航制限の緩和状況に応じて、サービスを再開させ、運航便を追加し、柔軟に対応してきました。2021年7月には、新たな就航先であるマイアミへのサービスを開始し、2021年度上半期中はエアリンク、アエロマール航空、アズール・ブラジル航空、セムエア、南アフリカ航空とのコードシェアおよびインターラインパートナーシップを結び、お客様にさらなる接続性を提供しています。

2021年9月30日には、保有している全てのボーイング777型機および37機のエアバスA380型機を活用して、139か所の空港へ旅客便および貨物便を運航していました。

また、エミレーツ航空は旅行体験を向上し、お客様の信頼を高めるため、安全かつ効率的な運航業務を可能にする取り組みを継続的に導入しました。2021年6月、IATA(国際航空運送協会)トラベルパスの世界的な導入に署名した最初の航空会社の一つとなりました。さらにドバイ国際空港では、生体認証やその他のデジタル認証技術への投資を継続しています。

プレミアムクラスおよびフリークエント・フライヤーのお客様のために、エミレーツはドバイ以外の主要空港のシグネチャーラウンジや運転手付き送迎サービスを再開しました。また、オンライン・サブスクリプションサービス『スカイワーズ+』(スカイワーズ・プラス)の提供を開始し、2,700万人の登録会員がカスタマイズされた特典や優待を簡単に利用できるようにしました。

多くの国で渡航制限が緩和されたことに伴い、2021年度上半期の総輸送容量は前年同期比66%増の163億トンの有効輸送トンキロ (ATKM)となりました。有効座席キロ (ASKM)による旅客輸送容量は前年同期比3倍以上の250%増となり、有償旅客トンキロ (RPKM)は335%増加しました。平均座席利用率は、昨年のパンデミックピーク時の38.6%から47.9%にまで回復しました。

エミレーツは、2021年4月1日から9月30日までの間に、前年同期比319%増の610万人の旅客を輸送しました。貨物輸送量は39%増の110万トンに改善し、貨物事業はコロナ前の2019年に比べ、取扱量が90%台に回復しています。

エミレーツスカイカーゴは卓越した柔軟な対応力で、ワクチンや医薬品の輸送をはじめ、食品や生鮮品などの必要不可欠な商品を輸送しました。また、国際競技大会の出場馬や高性能車も輸送しており、顧客の要求に応える高い輸送能力を示しています。

2021年度上半期中、エミレーツスカイカーゴはドバイ国際空港のEU適正流通基準(GDP)認証を受けた医薬品専用施設にて、保管冷蔵室にパレット・ポジションを94箇所追加し、低温流通設備を拡張しました。世界的なワクチン輸送にも貢献しており、2021年7月時点で1億5,000万回分の新型コロナワクチンをドバイのハブ施設から世界各地へ輸送しています。

前年の損失126億ディルハム(34億米ドル)に対し、2021年度上半期のエミレーツ航空の損失は58億ディルハム(16億米ドル)となりました。その他の営業利益を含むエミレーツ航空の売上高は、前年同期117億ディルハム(32億米ドル)に対し86%増の217億ディルハム(59億米ドル)となりました。好調な収益回復は、世界的なフライトおよび渡航制限の緩和に伴う急速な旅客需要の回復を反映しています。

エミレーツ航空の運航費用は、全体の輸送容量66%増に対し、22%増加しました。燃料費は、前年同期比2倍以上に増加しました。これは、原油の平均価格の上昇に加え、2021年9月末までの半年間に運航便が大幅に増加し、燃料のアップリフトが81%増加したことが要因です。燃料は、パンデミック前のエミレーツの運航費用の最大の構成要素を占め、本年度上半期も運航費用の内20%を占めました。なお昨年同時期の燃料費は、わずか11%でした。

エミレーツ航空のEBITDAは、本年度上半期のオペレーションの大幅改善により、前年同期の2億9,000万ディルハム(7,900万米ドル)に対し、50億ディルハム(14億米ドル)に回復しました。

dnata 
dnataの貨物、グランドハンドリング(航空機地上支援業務)、ケータリング、小売り、旅行サービスの各事業は、コロナに伴うフライト制限や渡航規制が緩和されたことにより、需要が急速に回復しました。 dnataは、熟練したチームの敏捷性と能力を発揮して、顧客である各航空会社の安全かつ円滑な運航再開を支援してきました。多くのお客様が待ち望んだ旅行計画の予約サポートも含む、高品質なサービスで様々なニーズに迅速に対応することができました。

また、dnataはより効率的かつトップレベルのサービスをお客様に提供するため、重要なインフラへの投資を継続しました。2021年度上半期にはドバイ国際空港のエアサイドにて旅客バスの高度なメンテナンスを提供するため、5,000平方メートルのワークショップを開設しました。

その他の営業利益を含むdnataの売上高は37億ディルハム(10億米ドル)となり、昨年の 24億ディルハム( 6億4,400万億米ドル)と比較して 55%増加しました。

昨年の 15億ディルハム(3億9,600万米ドル)の損失に対し、dnataの総利益は8,500万億ディルハム(2,300万米ドル)となりました。

dnataの空港事業は、前年同期比52%増の 25億ディルハム(6億8,800万米ドル)となり、引き続き収益の最も大きな割合を占めています。事業全体では、航空機の取扱数は前年同期比116%増の 222,668機と大幅に増加し、貨物の取扱量は前年同期比9%増の140万トンとなりました。

dnataのフライトケータリングおよび小売り事業の売上高は、 80%増の7億6,600万ディルハム(2億900万米ドル)となりました。本年度上半期に提供した機内食の数は昨年度の 830 万食から倍増して、1,660万食となりました。

dnataの旅行部門は、前年同期の9,500万ディルハム(2,600万米ドル)に対し、1億4,700万ディルハム(4,000万米ドル)のグループ収益に貢献しました(55%増)。パンデミックが始まった2020年にキャンセルされた顧客予約の多額の払い戻し金と支払いに伴い、前年同期の総取引額(TTV)は例外的に2億4,600万ディルハム(6,700万米ドル)の損失となりましたが、本年度上半期は7億2,600万ディルハム(1億9,800万米ドル)となりました。

 
 
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