エコツー大賞に紀南ツアーデザインセンター


 環境省は2012年度(第8回)エコツーリズム大賞に、三重県などが運営する熊野市木本町の観光情報発信施設「紀南ツアーデザインセンター(TDC)」を選んだ。21日、東京都内で表彰式を行った。

 今回は全国から65件の応募があり、大賞1件のほか、優秀賞3件、特別賞5件が選ばれた。

 紀南TDCは熊野古道が世界遺産に登録された04年にオープン。熊野古道をはじめとする個性豊かな熊野の魅力を「熊野を極めた達人」たちが案内し、地域一体で熊野を支える自然観と歴史観を伝えるエコツアーをデザインしている。「活動開始から10年が経過した現在も、地域内外における各種活動が継続的に発展している」(同省自然ふれあい推進室)ことなどが評価された。

 紀南TDCの建物は1887年(明治20年)に建てられた商家を活用しており、古道を訪れる観光客の休憩所ともなっている。

 優秀賞は、小岩井農牧(岩手県雫石町)、NPO法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部(東京都中央区)、高山市乗鞍山麓五色ケ原の森(岐阜県高山市)の3団体が受賞。

 このうち、あそんで学ぶ環境と科学倶楽部は江戸時代に作られた東京の水路探索を楽しみながら、都市の生活と自然との共生について学ぶツアーなど、水辺という身近な自然環境を活用したツアープログラムを実施している。

 活動開始から5年間で延べ1500人がツアーに参加。「全国から訪れる一般参加者だけでなく、修学旅行や企業の環境教育のスタディツアーとしても広く利用されている」(同)という。

 特別賞は、日高地域活性化協議会(北海道日高町)、谷川岳エコツーリズム推進協議会(群馬県みなかみ町)、NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会(三重県名張市)、湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部(滋賀県高島市)、西土佐環境・文化センター四万十楽舎(高知県四万十市)が選ばれた。

 
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