環境省は4月30日、2024年度の生物多様性保全推進交付金(エコツーリズム地域活性化支援事業)の公募の採択結果を発表した。エコツーリズムに取り組んでいる、または取り組もうとしている地域の協議会を対象に、エコツーリズム推進全体構想(以下全体構想)や、エコツーリズムに係るルール・プログラム作成などの活動について、経費の一部を国が支援するもの。24年度は11件を採択した。採択した地域と事業概要は次の通り。
▽津別町長:一次産業と連携してエコツーリズムを探求。自然環境の保全、増加する利用者に起因する課題を明確にするためエコツーリズム推進協議会を設立し、全体構想の策定を目指す。現状と課題の共有等について議論し、全体構想素案を作成する。同時に地域のエコツーリズムに対する理解を深めるために、有識者を招聘し地域住民向けの勉強会を開催する。
▽奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト実行委員会:奥入瀬渓流を中心に、全体構想に基づいたエコツアー等の実施及び周知を行う。今後は全体構想について、対象エリア拡大も視野に入れながら、持続可能なものとなるよう、ガイド間の情報共有・連携強化を図るためのガイドミーティングを継続して実施。ネイチャーガイドの人材育成やスキルアップ研修等をおこなう。
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