エクスペディア グループ、日本の宿泊施設の需要に関する分析を発表


 エクスペディア グループは、2018年の日本の宿泊施設の需要に関する分析を発表した。

世界 75 カ国以上、35 言語で多彩な旅行ブランドを展開する世界有数の旅行プラットフォームであるエクスペディアグループは、2018 年の日本宿泊施設の需要を包括的にまとめて分析しました。同社の提携宿泊施設に対する国内およびインバウンドからの需要は、前年比 50% を超える伸びを示し、2018 年は総じて好況な1年となりました。

堅調な国内需要により、被災後の提携宿泊施設も業績を回復

東京、大阪、沖縄、名古屋、京都は、2018年の国内からの旅行者需要上位 5 地域となり、国内需要は平均で 60% 拡大しました。また同時に、上位5地域に続く人気地域[1]への国内需要も好調な伸び (50%) を示し、国内旅行における日本人旅行者のオンライン旅行会社 (OTA) 人気が上昇している事実を明らかにしています。

さらに分析からは、多くの日本人旅行者が国内の新たな旅行先に関心を向け始めていることがわかります。エクスペディア グループにおいては、埼玉の宿泊施設への需要が 130% 近く高まり、青森 (95%)、岐阜 (95%)、高知 (90%)、茨城 (80%) での増加率も 2 桁台後半となりました。[1]

国内からの旅行者による盤石な需要基盤は、とりわけ昨年日本各地で発生した自然災害後において、日本の提携宿泊施設が業績を回復する推進力となりました。西日本と北海道に対するインバウンド需要は、豪雨と地震の影響で 8 月 と 9 月に 10% 落ち込んだものの、エクスペディアグループからの国内需要は 35% 伸び、これら被災地域の宿泊施設の集客に貢献しました。[2]

また、日本人旅行者は、エクスペディアが提供するパッケージ商品に強い関心を示し始め、国内からのパッケージ商品の需要は 95% 拡大しました。[3]さらに日本人旅行者は、宿泊施設の予約におけるモバイルデバイスの利用率でも他国に先駆けていることがわかりました。日本国内からの宿泊予約のおよそ 2 分の 1 はモバイルデバイス経由となっており、モバイルの利用率 3 分の1 という世界の水準を上回っています。この傾向は、日本におけるオンライン取引の50% はモバイルデバイス経由であるという、Criteo社が最近発表した調査結果とも合致しています。[4]

インバウンド需要は堅調、インドネシア、アイルランド、スペインが伸び率トップ

東京、大阪、京都、沖縄、福岡は、インバウンド外国人旅行者数が前年比で平均 50% 増となり、人気地域としての地位を不動のものとしていますが、エクスペディア グループの分析では、上位に迫る勢いで伸びているその他の地域についても言及しています。成長率トップ 5 は、埼玉 (170%)、青森 (110%)、新潟 (90%)、愛媛 (85%)、鳥取 (85%)となりました。[5]さらに、エクスペディア グループ提携宿泊施設の平均客室単価 (ADR) は、いくつかの地域で2桁成長を達成しました。筆頭はADR35% 増の青森となり、新潟 (15%) と埼玉 (10%) がこれに続きます。

日本へのインバウンド旅行者が多い市場については、上位 10 市場に変化は見られないものの順位が入れ替わり、2018 年は 韓国、米国、香港、台湾、中国がトップ5となりました。一方、インドネシア (230%)、アイルランド (200%)、スペイン (100%)、インド (100%)、イタリア (70%) は市場規模を急速に拡大しました。[6]

特筆すべきは、エクスペディアのパッケージ商品に対するインバウンド需要が前年同期比で145%と急伸したことです。ことにインドネシア、韓国、台湾、中国においては、パッケージ商品を好む傾向が強く見られました。パッケージ商品にて予約した宿泊者は、宿泊施設を単体予約した宿泊者より支払う宿泊料金が 5% 高く、宿泊数は 1 日長く、キャンセルの可能性は 35% 低いというデータが示す通り、日本の提携宿泊施設にとって、パッケージ商品は潤沢な収益源です。[7]

エクスペディアホールディングス株式会社マイケル・ダイクス代表取締役、ロッジング パートナー サービス日本・ミクロネシア地区シニア ディレクターのコメント

「2018 年における、弊社の提携宿泊施設様のビジネスが好調だったことを大変うれしく思います。今後も様々な市場から、貴重な個人旅行者を日本各地へ誘致するべく努力を続けてまいります。また日本の提携宿泊施設様には、ビジネス戦略の多様化を進め、モバイルやパッケージに特化した料金プランを提供することにより、テクノロジーに精通した消費者、航空券とホテルの同時予約を望む旅行者の呼び込みを図っていただく支援をしていきたいと考えております」 。

[1] 国内からの需要が最も多かった上位 5 地域を除く日本の地域 : 上位 5 地域は東京、大阪、沖縄、名古屋、京都

[2] 2018 年 7 月 ~ 9 月における 西日本と北海道の宿泊施設に対するエクスペディアグループの需要に基づきます。

[3] 2018 年 1 月 ~ 12 月におけるパッケージ商品に対する日本国内需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータに基づきます。

[4] Criteo社による”Q2 2018 Global Commerce Review Points to Continued Worldwide Growth of in-App Transactions”に基づきます。

[5] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本の人気旅行先 (東京、京都、大阪、沖縄、福岡の上位 5地域を除く地域) の宿泊施設に対するインバウンド需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータを基にしています。

[6] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本の人気旅行先上位 5 地域 (東京、京都、大阪、沖縄、福岡) の宿泊施設に対するインバウンド需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータを基にしています。

[7] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本行きパッケージ商品に対するインバウンド需要を、同時期の宿泊施設単体予約と比較したエクスペディアグループのデータに基づきます。

[1] 国内からの需要が最も多かった上位 5 地域を除く日本の地域 : 上位 5 地域は東京、大阪、沖縄、名古屋、京都

[2] 2018 年 7 月 ~ 9 月における 西日本と北海道の宿泊施設に対するエクスペディアグループの需要に基づきます。

[3] 2018 年 1 月 ~ 12 月におけるパッケージ商品に対する日本国内需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータに基づきます。

[4] Criteo社による”Q2 2018 Global Commerce Review Points to Continued Worldwide Growth of in-App Transactions”に基づきます。

[5] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本の人気旅行先 (東京、京都、大阪、沖縄、福岡の上位 5地域を除く地域) の宿泊施設に対するインバウンド需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータを基にしています。

[6] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本の人気旅行先上位 5 地域 (東京、京都、大阪、沖縄、福岡) の宿泊施設に対するインバウンド需要を、2017 年の同時期と比較したエクスペディアグループのデータを基にしています。

[7] 2018 年 1 月 ~ 12 月における日本行きパッケージ商品に対するインバウンド需要を、同時期の宿泊施設単体予約と比較したエクスペディアグループのデータに基づきます。

 
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