エクスペディアグループは4日、兵庫県と「観光・地域活性化連携協定」を結んだ。同グループが日本の都道府県と連携協定を結ぶのは今回が初めて。
エクスペディアグループは、「エクスペディア」「ホテルズ・ドットコム」「トリバゴ」「ホームアウェイ」など200以上の旅行ウェブサイトを運営する世界最大級のOTAグループ。今後、グローバルデータを基にした分析や情報を兵庫県に提供し、インバウンド需要の取り込みと地域経済の活性化を支援する。
同日、兵庫県庁で開いた締結式で、エクスペディアホールディングス社長のマイケル・ダイクス氏は「兵庫県は、外国人旅行者が旅行先に求める条件をすべて満たしている。訪日外国人旅行者は日本人旅行者と比べ、早いタイミングで予約し、滞在期間が長く、支出額が大きいため、宿泊施設にとって望ましいゲストと言える」と述べた。その上で「このたびの協定により、弊社の技術力、ノウハウ、グローバルネットワークを活用していただき、世界における兵庫県の存在感を高める力になれれば」と語った。
具体的には、エクスペディアグループが世界中で展開する複数ブランドのウェブサイトに特設ページやバナーを設けるなど、兵庫県に旅行者を誘致するマーケティングキャンペーンを実施。県内の宿泊施設向けに、定期的なインバウンドセミナーも開催する。また、ひょうごツーリズム協会の多言語サイトにホテルズ・ドットコムを用いた宿泊施設の検索・予約機能を設置する。