エイチ・アイ・エス、旅行事業の営業利益が過去最高 第1四半期、連結売上高14%増に


 エイチ・アイ・エス(HIS)は2月28日、2019年10月期第1四半期(18年11月1日~19年1月31日)の連結決算を発表した。売上高が前年比13.8%増の1872億7600万円、営業利益が同46.7%増の59億8100万円、経常利益が同31.4%増の51億9900万円、四半期純利益が同80.9%増の23億5600万円だった。旅行事業は、売上高が同14.3%増の1666億1700万円、営業利益が同105.7%の40億7100万円と共に過去最高を記録した。

 日本での旅行事業は、座席供給数の回復によるグアムの復調や、好調な欧州需要の継続、年末年始のチャーター便効果で各方面が順調に推移。冬の北海道ならではの楽しみ方を提案したほか、12月から開催した初夢フェアはオンラインで先行展開し、広告やスケジュールの全国統一で集客効果の最大化を図ったことも奏功した。訪日旅行は、ホールセールやMICE事業が好調だった。法人事業では、日系企業に向けた海外進出支援サービスを開始し、第1弾としてトルコセミナーを開催するなど、収益性の高いビジネスモデルへの転換を図った。海外での旅行事業では、欧州需要が堅調に推移した。営業拠点は国内273拠点、海外70カ国158都市270拠点となった。

 ハウステンボス(HTB)グループは、売上高が同3.1%減の74億1500万円、営業利益が同10.3%減の17億7100万円だった。日本最大の光の噴水ショー「Water Magic」、日本初の「光の音楽の運河パレードショー」を新たに展開した。九州初となる「火星の石」の展示、国内最多200品種の「大胡蝶蘭展」も開催した。入場者数は、海外客数の大半を占める主要国の訪日マーケット縮小が影響し、同2.8%減の70万8千人だった。

 ホテル事業は、売上高が同1.4%減の30億8700万円、営業利益が同34.8%減の2億5700万円、EBITDAベースでは同28.9%減の5億2千万円。グアムリーフ&オリーブスパリゾート(グアム)が、マーケットの回復の遅れで弱含みに推移した。

 九州産交グループは、売上高が同2.5%増の58億8200万円、営業利益が同22.0%減の1億8300万円だった。貸し切りバスの運行台数の増加や食堂、売店事業の伸張などで売り上げが回復したが、人件費増加や軽油単価上昇の影響を受けた。

 エネルギー事業は、売上高が同76.1%増の40億1400万円、営業利益が1億1800万円(前年同期は営業損失3200万円)。電力小売り事業が順調だった。

 19年10月期の連結業績予想は、売上高が同7.9%増の7860億円、営業利益が同10.6%増の2千億円、経常利益が同7.7%増の2100億円、当期純利益が同0.6%減の1100億円。

HTBなど上場へ

 同社は、決算発表と同日、連結子会社のハウステンボスとハウステンボス・技術センターを東京証券取引所への新規上場の申請に向けた準備を開始したことを発表した。

 
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