エアトリ、営利過去最高20億


中間決算は減収増益に

 エアトリは5月14日、2021年9月期中間決算を発表した。取扱高は前年同期比70%減の181億円、売上高は同24%減の112億200万円、営業利益は20億100万円(前年同期は13億3200万円の赤字)、四半期利益は12億8600万円(同7億4100万円の赤字)となり、減収増益となった。中間での営業利益は過去最高を更新した。

 エアトリ旅行事業では、国内旅行領域を中心に旅行需要を着実に取り込んだ。

 旅行領域以外の既存事業領域では、ITオフショア開発事業、訪日旅行事業、Wi―Fiレンタル事業、ライフイノベーション事業(まぐまぐ)、投資事業がいずれも好調に推移した。

 ヘルスケア事業は、PCR検査など各種検査の実施体制を構築。「旅行・出張」×「医療」の分野でも包括的な取り組みを行うほか、急増する宅配によるPCR検査需要への取り組み推進などで順調に事業が成長した。

 オンライン旅行事業の売上高は99億3100万円、セグメント利益は13億9400万円。ITオフショア開発事業の売上高は9億2500万円、セグメント利益は6億1300万円。投資事業の売上高は3億4500万円、セグメント利益は4億3500万円。

 コロナ前の19年9月期の年間取扱高は1460億円で、今年は1千億円以上損失しているが、アフターコロナでは喪失した1千億円の取扱高が回復することを想定。ワクチン接種普及に伴う旅行需要増加によるエアトリ旅行事業の大幅な収益回復、獲得収益を源泉としたエアトリ旅行事業などへの先行投資およびアライアンスの強化、旅行領域以外の五つの事業領域の継続と、事業ポートフォリオの分散および再構築推進による事業収益の積み上げを見込んでいる。

 「事業ポートフォリオの分散および再構築を推進し、戦略的にエアトリ経済圏を強化する」と同社。

 通期決算予想は、取扱高が450億円、売上高が243億円、営業利益が13億円、純利益が7億4100万円。

 
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