高速ツアーバスを運行する「ウィラー・トラベル」(東京都港区、村瀬茂高社長)は4日から、商用のインターネットサービスの提供や保守などを行うインターネットイニシアティブ(東京都千代田区、鈴木幸一社長)と共同で、バス車内での無線LANサービス提供を試験的に始めた。車内でインターネットを利用可能にすることで移動時間を乗客が有効活用できるようにし、利用者層の拡大を図る狙いがある。
NTTドコモのFOMA網を使い、バス車両全体に無線LANサービスを提供。車内でインターネットや無線LANを使ったオンラインゲームなどが使用できるようにした。同社では、ビジネスマンや就職活動中の学生、ファミリー層などの利用拡大を見込んでいる。
移動中の交通機関内での無線LANサービスの提供は、「つくばエキスプレスや一部フェリー以外ない」と同社。
同サービスは、2階建て車両で提供する。現在東京〜大阪で1日1便のみの運行だが、すでに「3台でのサービス提供を予定している」(同社)。今後乗客の無線LAN利用状況を踏まえた上で、本格導入に結び付けたい考えだ。