観光関係の団体や自治体、企業でつくるインバウンド研究会などが主催する外国人旅行者誘致に関するセミナーが3月26日、山形市の山形グランドホテルで開かれた。観光事業者や自治体などから約150人が参加。トークセッションなどを通じて外客誘致の戦略などを探った=写真。
インバウンド研究会の主催はぐるなび総研。産官学の連携によって外客誘致に関する提言活動などを行っている。観光庁、日本観光振興協会、地方自治体、観光関係企業などが参加している。代表は観光庁の初代長官を務めた本保芳明・首都大学東京教授。
セミナーでは本保氏をはじめ、山形県の吉村美栄子知事、ぐるなび総研取締役の香月壯一氏の3人があいさつ。また、首都大学東京の矢ケ崎紀子特任准教授がインバウンド振興の意義、旅行者とサプライヤーを結びつける地上企画手配(ランドオペレーション)機能の重要性などをテーマに発表を行った。
トークセッションでは、鉄道・運輸機構の後藤靖子理事をアドバイザーに、山形・天童温泉の湯坊いちらく社長の佐藤哲也氏とほほえみの宿滝の湯専務の山口敦史氏、山形県内で旅館を展開するタカミヤホテルグループ専務の岡崎重知氏の3人が発表。海外でのメディア戦略の強化、観光と物産が一体となった宣伝、2次交通の整備などを話題に意見交換した。