
英語字幕付きで講談を実演する神田ようかんさん(右)と川嶋信子さん
国土交通省関東運輸局は2月28~29日、東京都足立区で語り継がれる民話「千住七不思議」を題材としたインバウンド向けの講談会を区内の慈眼寺で開催した。講談師の神田ようかんさんと琵琶奏者の川嶋信子さんが出演し、「奥の細道」の解説、千住七不思議の「金蔵寺のそばえんま」「千住大橋と大亀」の講談を、琵琶の音色に合わせて英語や日本語で実演した。
講談会は昨年8月に墨田区の両国で開催された英語講談会に引き続き、江戸街道プロジェクト関連事業として企画したもの。徳川家ゆかりの寺院である慈眼寺本堂で、来賓や一般参加者を招き両日とも2回ずつ公演した。
神田さんは訪れたインバウンドの参加者に対し、自身の芸名の意味や講談そのものについて英語で紹介。講談会の開催地である千住が江戸時代に宿場町として栄え、「奥の細道」の出発地であることも解説した。千住七不思議の講談は、「金蔵寺のそばえんま」を英語字幕付きの日本語で、「千住大橋と大亀」を英語のみで実演した。
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