アルペンルートやシロエビ漁 富山県の魅力 食と共にPR 


新型コロナ感染予防対策を徹底してイベントを開催(富山はま作)

 富山県首都圏本部は3月17日、日本橋とやま館(東京都中央区)でマスコミ関係者を集め、富山の最新情報を伝えるイベントを開催した。ホタルイカやシロエビなど県の特産品を使った特別メニューも用意し、春の富山の魅力をアピールした。

 冒頭あいさつした田崎博勝副本部長は「3月1日にホタルイカ、4月1日にはシロエビの漁が解禁される。また、4月15日には立山黒部アルペンルートが全線開通する。富山の春を告げる動きは(新型コロナウイルス禍の中で)明るい話題であり、広く周知してほしい」と述べた。

 立山黒部アルペンルートは今季、全線開業した1971年から50周年を迎える。

 4月15日~6月22日は「雪の大谷メモリアルウォーク」を開催するが、50周年を記念して、バスが通過する道路上に1車線のみの除雪区間(50メートル)を整備し、「開業当初の雪の大谷を再現する」(立山黒部貫光の嶋保広・東日本営業所長)。バスの車窓からは50年前に見られた、迫力ある雪の大谷を体感できるという。

 また、昨年4月に設立された漁師の団体「富山湾しろえび倶楽部」がシロエビ漁観光船を紹介。漁船に乗り込み、現役漁師の説明を受けながらシロエビ漁を間近に見られるのが特徴。

 乗船人数は12人で、料金は大人5千円、子ども3千円。昨年7月から漁見学ツアーを実施し、これまで約80人が参加。同倶楽部は近辺の宿泊施設や旅行会社とタイアップし、宿泊付きツアーも提案している。

 宇奈月―欅平間を運行する黒部峡谷鉄道も50周年を迎え、記念イベントを予定。300品種300万本のチューリップが咲き誇る花の祭典「となみチューリップフェア」(砺波市)は4月22日~5月5日に開催される。

 とやま館に併設する和食レストラン「富山はま作」ではホタルイカの活漬けやシロエビの唐揚げ、刺し身など春の味覚が振る舞われ、参加者は舌鼓を打った。

◇   ◇

 昨年10月の県知事選では、新人の日本海ガス前社長の新田八朗氏(62)が、5選を目指した現職の石井隆一氏ら2人を破り初当選した。新田氏は八つの重点政策「富山八策」を打ち出し、その一つに「観光振興など選ばれる県づくり」を掲げている。

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