アクセルラボ、宿泊施設向けIoTシステムを湘南・葉山の民泊に導入 民泊施設導入は初


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 家電製品や建物などをインターネットに接続させるIoT技術の開発・運営やIoTデバイスの導入支援などを手掛けるアクセルラボ(東京都新宿区)はこのほど、同社のスマートホテルシステム「alie+(アリープラス)スマートホテル」を民泊事業者向けに初めて提供した。導入したのは不動産事業を幅広く展開するシーラ(東京都渋谷区)が運営する「SYLA HOTEL ZUSHI―HAYAMA“THE POOL VILLA”」(神奈川県横須賀市)で、快適性の向上と民泊運営の効率化、コスト削減などを図った。

 「alie+スマートホテル」は、宿泊客の快適性を向上させるために開発されたスマートホテルシステム。宿泊者がスマートスピーカーやタッチ式コントロールパネルなどを使い客室内の各設備を操作できるルームコントロールシステムで、客室内の照明や空調、テレビ、カーテン、プロジェクターなどを各端末で一括操作できる。英語にも対応しているためインバウンド対応も可能だ。

 すべて無線通信で操作できるため大規模な工事をすることなく低コストで導入できるほか、チェックインシステムやサイトコントローラーといった他社の宿泊業界向けシステムとの連携にも今後対応させる予定。チェックアウトと同時に空調や照明を消すといったことも実現でき、多角的な課題解決をサポートするソリューションサービスとして、さまざまなタイプの宿泊施設に適したサービスを展開する。

 今回同システムを導入した施設は、2階リビングから葉山の海を一望できるのが特徴で、記念日など特別な週末を祝う場としての利用も想定している民泊施設。同システムの導入により、チェックイン時に各部屋のエアコンを遠隔操作で動作させる、プロジェクターを使ってウェルカム動画や記念日メッセージの表示などをするといった、他施設にはない演出が可能となった。

 客室管理も効率化された。各客室に開閉センサーを配置することでスタッフが常駐しない場合もスマホから遠隔で客室状況が確認できる。

 同社によると、宿泊者のチェックアウト後に散見された窓の閉め忘れや空調・照明の消し忘れといった課題に対し、エネルギーロスや電気料金削減に大きく貢献できるという。サービスの詳細は専用サイト(https://alie-plus.jp/)から。


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