ゆこゆこ、「ゆこワーク温泉地勤務型」開始 大分・鉄輪温泉に「サテライトオフィス」


鉄輪温泉に設けられた「サテライトオフィス」

新しい働き方で地方創生

 温泉宿泊サービスを提供するゆこゆこホールディングス(東京都中央区、ゆこゆこ)は13日、働き方改革の一環として、温泉地にあるサテライトオフィスでの新しい働き方「ゆこワーク温泉地勤務型」を開始した。社員が温泉地で2週間滞在して働き、働く中で温泉地への見識を深めたり地元とのネットワークを深める。温泉地での勤務後、現地で働いた経験を生かした法人展開やビジネスニーズの把握による温泉地への人の流入拡大など、地方創生への取り組みにつなげる。

 ゆこゆこは、温泉の魅力を伝える会社として、「ゆこゆこ」と「温泉地」を掛け合わせた新たな働き方を導入。東京のオフィスから離れ、温泉地でリラックスしながら仕事に取り組むことで、発想力や集中力を高め生産性を向上する。

 同社初のサテライトオフィスは、大分県別府市鉄輪温泉に設置。鉄輪地区で廃業した旅館をリノベーションしたシェアオフィス「a side―満寿屋―」を利用し、部署を問わず選ばれた約30人が利用する。宿泊は、鉄輪温泉の宿泊施設「旅館みかさや」「旅館みゆき屋」「湯治宿ひろみや」「湯治宿うかり湯」を使用する。

 「温泉地に仕事で滞在する人が増えれば、平日の長期滞在者が増え、温泉地に新たな人の流入を作ることになる。宿泊施設以外への需要も生まれ、温泉地全体の活性化にもつながる。今回の取り組みを通じ、新しいワークスタイルを世の中に提唱していきたい」とゆこゆこの吉田周平副社長。

 今回の取り組みに対し、鉄輪温泉では歓迎ムードが広がっている。満寿屋の長谷川雄大代表は「地域の人と旅行者やワーカーが交わる機会ができる。共に新たなアイデアを創出し、地域に新しい価値が生まれれば」と取り組みに賛同。鉄輪温泉の旅館からは「ビジネス利用の長期滞在は、ニーズが拡大すれば平時の稼働率が上がる」と期待の声が上がっている。地元と協働した取り組みとして、6月には「かんなわ蒸しツーリズム」のサポート業務を行う予定だ。

鉄輪温泉に設けられた「サテライトオフィス」

 
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