山形県内の旅館の女将でつくる「やまがた女将会」の一行が5日、観光庁の田村明比古長官を表敬訪問した。女将たちは、山形県や東北の魅力をアピールし、観光を通じた地域活性化に支援を求めた。
女将9人と事務局を務める山形県観光物産協会の関係者が、東京・霞が関の庁舎を訪れた。
やまがた女将会の川郫禮子会長(山形市蔵王温泉、ル・ベール蔵王)は「山形県には、見所やおいしいものがたくさんある。ただ、インバウンドでは、東京などが潤っているだけという面もあるので、これからしっかり取り組む」と述べた。
これに対し田村長官は「山形、東北を訪れる外国人旅行者が増えるようにお手伝いしていく。魅力があっても知名度を上げる必要があるので、海外の有力メディアに取り上げてもらえるような施策も講じたい」と述べた。
山形県のインバウンドに関しては、昨年5月、日本、台湾の観光関係者が参加した「日台観光サミット」が山形市で開かれた。台湾からの教育旅行による訪問など、交流拡大への機運が高まっているという。
インバウンドのほかにも、女将たちが、山形県の食、景観、民俗、文化の魅力の高さをそれぞれに強調し、日本人の国内旅行の活性化について協力を求めた。