観光庁は3月26日、訪日外国人を含む旅行者の受け入れ環境整備の一環で、2021年度観光振興事業の支援先の公募を始めた。散策エリアの環境整備を進める「観光地の『まちあるき』の満足度向上整備支援事業」と、道の駅を対象にした「『道の駅』インバウンド対応拠点化整備事業」の2種。応募締め切りは7月30日。
「観光地の『まちあるき』の満足度向上整備支援事業」では、公共交通機関の駅などから個々の観光スポットに至るまでの散策エリアの環境整備を支援する。市町村やDMOが整備計画を作成。計画に基づいて団体や事業者が実施する事業に補助金を交付する。
補助対象は、多言語観光案内標識の一体的整備▽無線LAN環境の面的整備▽ワーケーション環境の整備▽飲食店、小売店も含めた地域における多言語対応、先進的決済環境の整備▽混雑状況の「見える化」と推奨ルートの表示▽外国人観光案内所の整備・改良―など。補助率は2分の1以内。
「『道の駅』インバウンド対応拠点化整備事業」は、レンタカーを利用する訪日外国人などのニーズを踏まえ、道の駅における環境整備を支援する。道の駅の設置・管理者が計画を策定。計画に基づいて団体や事業者が実施する事業に補助金を交付する。
補助対象となるのは、多言語案内の整備▽無線LAN環境の面的整備▽公衆トイレの洋式化▽先進的決済環境の整備▽混雑状況の「見える化」▽段差の解消―など。補助率は2分の1以内。
申請の手続きなどは、観光庁のホームページに掲載されている。