ほのぼの会総会、スタンプ事業の継続を確認


 ほのぼの会(48会員、世話人代表=伴玉枝氏、湯西川温泉・本家伴久)は7日、栃木・鬼怒川温泉の花の宿松やで今年度の総会を開いた=写真。震災後の宿の状況などを発表し合ったほか、会の中心事業であるスタンプ事業や会のあり方などを議論。当面のスタンプ事業継続を決めたほか、会員の研さんの場としての同会の意義を確認した。

 同会は女将の顔が見える日本旅館が参加し、1999年に設立。「女将がすすめる女将の宿」を掲げ、料金や女将の顔写真の入ったポケットサイズの共同パンフレットを発行して、指定料金での直予約宿泊に対し宿泊スタンプを発行。スタンプが10個たまった利用者をペアで希望の宿に無料招待する事業を行っている。

 総会には16会員が参加。伴代表が「全国的に風評被害が収まらない状況だが、全国各地でつながった女将同士で互いの立場や見通しなどを話し合い、より良い会にしていこう」とあいさつ。また同会の総合監修を行う江口恒明観光経済新聞社社長もあいさつし、全国の旅館の状況や、観光を取り巻く政治状況について説明した。

 スタンプ帳の配布状況や招待宿泊の状況、料金設定などについて「スタンプ帳記載の宿泊料金が高く、利用につながりにくくなっている」などの声が上がったことなどから、今後1年程度は3訂目である現在のスタンプ帳での招待事業を続け、並行して利用者ニーズに合った仕組みや、事業そのものの継続の是非を探ることを決めた。

 同会そのものの存続については、世話人の臼井静枝氏(鬼怒川温泉・花の宿松や女将)から「『ほのぼの塾』などと形を変えたとしても、全国の女将同士が話を交わす貴重な場として維持したい」との意見が出るなど、交流、研さんの場としての価値の高さを全員で確認。時代の状況に合わせた形で会を存続していく方針を決めた。

 このほか総会では、震災時の状況や、震災後の経営やもてなしに関する考え方の変化などについて会員がそれぞれ率直な考えを発表。参加者は被災地の宿の現状などに時折涙を浮かべるなどしながら、旅館・ホテルのあり方やもてなしについて考えを深めた。

 
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