
展望庭園露天風呂
福岡県原鶴温泉にある旅館「ほどあいの宿六峰舘」(井上善博社長)は、明治18年に「自宅湯 むろや」として創業し、昭和8年に現在の屋号、六峰舘に改名した。六国の山々が見渡せる地図上の立地にあやかった。「ほどあい」とは、「お客さまにちょっぴりぜいたくな空間や時間を提供したい」との思いと、「福岡からほどよい距離にある」ことが理由という。
その同館最大の特徴は、県内最大規模の湧出量(毎分3千リットル)を誇る温泉。その成分は、アルカリ性単純温泉と、単純硫黄泉。美肌成分が二つ入っていることから「ダブル美肌の湯」と呼ばれている。開放感あふれる4階の展望庭園露天風呂では、その眺望とともに堪能できる。
客室の充実も特徴だ。全客室30のうち半分は、露天風呂付き(温泉内湯付き)特別室。同館では客室の商品力を高めるために毎年のように客室改装を実施。コロナ期間中の2020年、22年にそれぞれ2部屋、この2月には1部屋の合計5部屋を露天風呂付き特別室としてリニューアルした。
「コロナ禍の中、三密回避が宿を選ぶポイントとして最優先順位となる中、露天風呂付き客室オープンは稼働率向上の追い風になった」と同館。
さらに昨年5月には、それまで稼働に苦戦をしていた大部屋を大改装し、ペット同伴ルーム2部屋としてオープンした。客室目の前にある河川敷の芝生の上を、愛犬とともに思い切り散歩できる環境を整えた。そのため、毎日稼働する人気の客室となっている。
併せて、7月11日まで外壁塗装工事を実施しているほか、食事処のリニューアル工事も進行中だ。7月後半からフルオープンとなり、新たな六峰舘がお披露目する。
展望庭園露天風呂
今年2月にリニューアルした特別室(鷹取)