地域活性化センターはこのほど、第13回「ふるさとイベント大賞」の選定結果を発表した。大賞(総務大臣賞)には山形県西川町の「月山志津温泉雪旅籠の灯り」が選ばれた。
同賞は各地で開かれている地域の個性を生かしたユニークなイベントのうち、特に優れたものを表彰することで、地域イベントの創造、発展、活性化を促すのが狙い。
雪旅籠の灯りは、同温泉街で降り積もった雪を活用して、雪の旅籠を作るイベント。2年前から開かれており、3回目となる昨年は2月22〜3月2日に開かれた。1200人の集客があったという。
月山志津地域は豪雪地帯で、豪雪というマイナスイメージをプラスに変えることで、豪雪地しかできないことをやってみようという考えから始また。地元住民と県内外の大学生などが協力して旅籠を製作。初年度は1軒だったが、昨年は10軒の旅籠が作られた。青色発光ダイオード(LED)を照明に、氷のカウンターでホットワインを楽しめるアイスバーや足湯の設置など工夫を凝らしている。
「月山参りの宿場町の再現というのは全国的にも例がない。自然に積もった雪を掘り込んで建物を作っているため、自然のサイクルを壊すことなく、環境にも優しいイベント」と同センター。
このほか、優秀賞(同センター会長賞)として全国高等学校写真選手権「写真甲子園」(北海道東川町)、「成田太鼓祭」(千葉県成田市)が選ばれている。
また、奨励賞(地域活性化センター理事長賞)は「奥地の海のかーにばる」(愛媛県西予市)、「炭坑節まつり」(福岡県田川市)、「椎葉平家まつり2008」(宮崎県椎葉村)がそれぞれ受賞した。
幻想的な雰囲気の「月山志津温泉雪旅籠の灯り」