はとバス(東京都大田区、金子正一郎社長)は1日、別府はとバス(大分県別府市)に対する商号の使用禁止などを求めていた訴訟で、和解が成立したと発表した。
はとバスによると、和解成立を受け、別府はとバスは(1)社名変更登記を行い、商号「はとバス」を使用しない(2)バス車体や看板類から「はとバス」を除去し、今後も使用しない(3)はとバスに対し和解金を支払う──ことになる。
はとバスは別府はとバスに対し、消費者保護の観点から、2009年2月から名称使用は望ましくないとして交渉を重ねてきた。しかし折り合いがつかず、10年9月、不正競争防止法に基づき、商号の使用禁止などを求め、東京地裁に提訴。今年9月には地裁の和解勧告を受け入れる方向で解決する方針を決め、合意に向け協議していた。