茨城県つくば市、横浜市をそれぞれの開催地とする大型国際会議の開催が決まった。誘致活動を支援してきた日本政府観光局(JNTO)が7月23日に発表した。いずれも国内、海外合わせた参加者予定者数は2千人規模で、日本では初開催となる。
つくば市で2017年7月に開催することが決まったのは、第15回世界音楽療法大会。日本側の主催団体は日本音楽療法学会。約50カ国から2500人(海外500人、国内2千人)が参加する。
同学会は、つくば観光コンベンション協会、つくば国際会議場、JNTOの支援の下で誘致活動を展開。7月8日にオーストリア・クレムスで行われた国際本部の理事会で、竹歳誠・在オーストリア大使がプレゼンテーションを行うなどし、日本開催が決まった。
横浜市での開催が決まったのは、18年6月に行われる第64回国際ゾンタ世界大会。世界的な社会奉仕団体の国際会議で、日本側の主催団体は国際ゾンタ26地区。参加予定者は67カ国の2千人(海外1200人、国内800人)。
6月30日に米国・オーランドで行われた第62回国際ゾンタ世界大会で横浜開催が決定。国際会議場やホテルなどの受け入れ態勢、交通の利便性などが高く評価された。
JNTOは、両会議の誘致に向け、観光庁と連携し、招請レターの発出、在外公館との連携、キーパーソンの日本視察支援などを実施し、主催者や開催地の関係者の活動をサポートした。
JNTOが関与して誘致に成功した国際会議は、昨年度で67件(外国人参加予定者数約3万1千人)に上るという。