ちば国際コンベンションビューロー(高鉼哲男代表理事)は8月27日、MICE主催者向けのセミナー「千葉MICEサロン」を東京都文京区の東京大学国際学術研究センターで開いた。
MICE関連団体・事業者、医学会関係者、ホテル、旅行会社などから約230人が参加。日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)の猪口邦子会長、観光庁の高橋良明参事官、日本政府観光局(JNTO)の山崎道徳理事が来賓として出席した。
基調講演では、観光庁MICEアンバサダーで、幕張メッセ近くに立地する放射線医学総合研究所・分子イメージング研究センターの山谷泰賀博士が、「千葉県の魅力と海外他都市の取り組みからMICE誘致についての提案」と題して登壇した。
山谷氏は、日本の国際学会誘致について「これまでの日本は国際社会におけるアピールが足りなかった。研究レベルは高いのに、研究が世界的に知られていない」などと指摘。そのうえで「海外研究機関への積極的な訪問による海外ネットワークの強化、キーパーソンの招へいなどにより日本のファンを増やすことが重要」と話した。
また現在、山谷氏が2018年の開催誘致に向けて取り組んでいる国際学会として「IEEE NSS‐MIC」を紹介。2500人以上の研究者が世界中から集まり、7日間に約1700の発表を行うもので、「京都、横浜、シドニー、メルボルンの4都市が競っており、ぜひ日本に誘致したい」と語った。
「NSS‐MIC」は、Nuclear Science Symposium & Medical Imaging Conferenceの略。
セミナーはニューフィルハーモニーオーケストラ千葉が弦楽四重奏を奏でる中で始まった