熊本県の八代―天草を旅客船で結ぶ訪日外国人旅行者を対象にした観光航路の実証事業が8月20日に始まった。八代港に訪日クルーズ船が入港する日に合わせ、11月までの8日間、1日4便(4往復)を運航する。
くまもとDMC(熊本市)、DMOやつしろ(熊本県八代市)、運航事業者のシークルーズ(同上天草市)を事業主体に、国や自治体が連携して実施する。
開設する航路は八代内港(八代市)―松島前島港(上天草市)。運航日は8月20日のほか、9月20日、10月16、18、22日、11月19、20、21日。就航する旅客船は定員50人、19トン。乗船時間は片道約30分。
運賃は片道千円。乗船の往復運賃とイルカウォッチングをセットにしたプランも販売する。切符、旅行商品の予約・販売はDMOやつしろ。
八代外港(八代市)への訪日クルーズ船の寄港に伴う地域への経済効果を拡大するのが目的。訪日クルーズ客の上陸後の利用を想定しており、八代内港と、八代外港、新八代駅(八代市)を結ぶシャトルバスも運行する。
外国人利用者の乗船データ、アンケート調査の結果を関係機関で共有し、訪日クルーズ船の寄港地でのツアー造成などに生かす。