かんぽの宿は6月23日、AIで3密を防ぐ新型カメラを導入したと発表した。
日本郵政株式会社が運営するかんぽの宿は、3密を回避して安心して利用できるホテルサービスの提供を目的にAIでホテル内の混雑度合いを把握できる新型カメラ「ソーシャルディスタンスカメラ(TM)」を導入し、6月23日よりWEBサイトにて混雑状況を利用者に公表します。
【店舗の3密を把握することは難しい?!】
新型コロナウイルス対策として、政府は国民に対し「新しい生活様式」を定着させ、3密回避をはじめとした感性防止策を徹底するよう呼び掛けています。店舗の利用に関しても「3密を避けること」に注意喚起がされている中、利用者にとっては向かった店舗内が混雑しているのを見て感染リスクを感じ、入店を躊躇する、自宅に引き返すというケースも起きています。
また、店舗施設の運営側にとっても3密状態が起きる状況を把握して事前に情報提供することは難しく、利用者は実際に現地に行かないと混雑状況がわからないというのが現状です。
【コロナ禍におけるホテル利用の安全確保に向けて】
かんぽの宿では、利用者が安心してフロント・ロビー、入浴施設、レストラン、売店で3密を避けて安全に利用するため、また従業員が混雑状況を随時把握するための新しいソリューションの検討を行ってきました。
そこで、ホテル業界初となるAI搭載カメラ「ソーシャルディスタンスカメラ(TM)」をかんぽの宿青梅・石和の2施設で導入することを決定しました。利用者はスマートフォンなどで事前に施設の混雑状況を確認して出かけることができ、レストランや大浴場等の混雑を避けて利用することができます。
【3密を防ぐAIカメラ「ソーシャルディスタンスカメラ(TM)」】
今回導入する3密を防ぐための新しいソリューションは、2020年5月11日にアースアイズ社より発売された「ソーシャルディスタンスカメラ(TM)」です。カメラに搭載されたAIが映像内の人数や人と人との距離を認識し、混雑度合いを検出します。
ホテル利用者はスマホなどから現在の混雑の様子を5分毎の画像で閲覧することができ、あたかもその場にいるかのように自分の目でホテル内の様子を確認できます。この画像は、カメラに映る人物のプライバシーを保護した形で公表できるのが特長です。
利用者は「新しい生活様式」としてスマートフォンなどで事前にホテル内の状況を確認してから出かけることができます。
【安心して気軽に行ける温泉ホテルを目指して】
かんぽの宿は、安心して気軽に行ける温泉ホテルとして、これまで培ってきた安心・安全の信頼感を未来に継承していくために今回の新型カメラの導入を決定しました。
更なる安全性向上のためにアースアイズ社と協力し、AIを活用して蓄積した利用データから混雑する時間帯などの予想情報を利用者に提供するなど、より安心して利用できる温泉ホテルを目指していきます。
《ソーシャルディスタンスカメラ(TM)導入情報》
以下の2施設に導入し、施設の混雑状況をWEBサイトにて公開します。
・かんぽの宿青梅 https://sdc.socialdistancing.jp/ky/oume/ (2020年6月23日より開始)
・かんぽの宿石和 https://sdc.socialdistancing.jp/ky/isawa/ (2020年6月26日より開始)
《かんぽの宿の新型コロナウイルス対策》
・館内主要箇所に除菌剤を置いています。
・利用者間の間隔を空けるため、ロビー、レストラン等は、一部の席の利用を制限しています。
・レストランでの料理提供の方法を「配膳回数」、「食器への接触回数」を減らすようにしています。
・詳細は公式サイト内「新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応について」に記載しています。
URL: https://www.kanponoyado.japanpost.jp/corona_taisaku/
【会社概要】
日本郵政株式会社 宿泊事業部
本部: 〒105-8617 東京都港区新橋6-19-15 東京美術倶楽部ビルディング5階