
マイステイズ・ホテル・グループは2日、日本郵政から引き継ぎ、4月5日から運営を開始した「かんぽの宿」全30軒を、7月1日に「亀の井ホテル」にリブランドすると発表した。
同社は宿泊特化型のホテルマイステイズのほか、フルサービスのアートホテル、リゾートホテル、温泉旅館など140棟、約2万室を管理運営。かんぽの宿が加わったことで、温泉を有する宿泊施設の運営数は55施設となった。
2日、東京都内で開いた会見にはマイステイズ・ホテル・マネジメントの山本俊祐会長=写真中央=、代田量一社長=写真右=、小川淳執行役員=写真左=の3氏が出席。リブランドの理由について「『かんぽの宿』の名称には強いブランド力がある半面、会員向け宿泊施設というイメージがつきまとい、OTA等での予約販売でマイナスに作用する可能性があった」と説明した。その上で、別府亀の井ホテルの運営を2015年開始し、亀の井ホテル奥日光湯元を4月28日に開業していることから「別府観光の父である油屋熊八が1924年に開業した『亀の井ホテル』の『旅人をねんごろにせよ(旅人を心をこめておもてなしせよ)』のDNAを引き継ぎ、地域に根ざす各施設を進化させていきたいという思いで、その宿名を新しいブランド名に頂いた」と語った。
約30万人いるかんぽの宿の既存会員に対しては、従来と同じ条件の提供を継続する。
マイステイズ・ホテル・マネジメントの親会社は、ソフトバンク系の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループ。同ファンドは全国約170カ所のゴルフ場を運営するアコーディア・ゴルフ・グループも所有している。今秋をめどに、同ゴルフグループの会員約400万人とかんぽの宿の会員を含むマイステイズ・ホテル・グループの全会員を統合した新しい会員システムを構築する。
亀の井ホテル全32施設(全てが温泉付き施設)の新施設名と現施設名は次の通り。
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