JRグループ6社と航空各社のお盆期間中(7〜16日)の旅客予約状況が7月31日までに出そろった。JR6社の新幹線や在来線特急などの指定席の予約状況は前年同期比10〜20%減と不振。航空も国内便座席の予約状況は各社低調だ。大手2社はほぼ同10%減となったほか、その他の航空会社もスカイマークが前年並みにとどまった以外は前年を割り込んでいる。景気低迷に加え、高速道路のETC割引などの影響もあり、鉄道、航空便ともに苦しい状況のようだ。
■鉄道
管区別の新幹線、在来線特急指定席の予約状況は、JR北海道が前年同期比11.8%減の10万8554席。本州方面への夜行列車「カシオペア」「北斗星」「トワイライト」は同1.7%増と堅調なものの、その他の指定席はいずれも低調。 JR東日本は、同10%減の142万席。予約可能座席数が同3%増と増えたにもかかわらず予約は伸び悩む。このうち新幹線は同9%減の96万席となっている。
JR東海はJR東日本同様、予約席数を新幹線中心に増やしたものの、予約数は同15%減の138万席。新幹線は同15%減の129万席。
JR西日本は同16%減の95万席。新幹線は、同16%減の72万7千席。JR四国は同16%減の5万5千席。
JR九州は同19.8%減の23万1千席と6社中最も前年実績を割り込んでいる。このうち新幹線は、同26.8%減の3万6千席で落ち込みが目立っている。
■航空便
国内航空便のうちANAグループの予約数は、前年同期比9.9%減の130万825人。予約率は5.5ポイント減の66.9%。方面別では各方面とも前年実績を5〜15%程度割り込む状況となっている。
JALグループ(日本航空、ジェイエア、JALエクスプレス)の予約数は同9.6%減の113万5106人。予約率は5.1ポイント減少し68.9%。方面別の予約数は、前年からの減少率が最も小さい東北・北陸方面でも同3.5%減となっている。同グループの日本トランスオーシャン航空は、同13.6%減の8万1856人、予約率は8.5ポイント減の65.5%。
エア・ドゥは、提供座席数が同0.6%減の6万797席で、予約数は同5.5%減の4万7112人。予約率は4.0ポイント減の77.5%。
スカイマークは、提供座席数が同5.5%減少したものの、予約数は同1.4%減の7万8423人とほぼ横ばいで、予約率は70.3%。羽田〜神戸線、羽田〜札幌線で約1割増となっている。
スカイネットアジア航空は、同8.0%減の2万9926人。予約率は70.8%。
スターフライヤーの予約数は、同17.3%減の1万9980人。予約率は5.5ポイント上昇し68.7%となっている。