あおぞら銀行は、地域金融機関の取引先に対する再生支援を後押ししている。7月にも実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済が本格化するなか、自力再建が厳しい債務者を抱える地域金融機関から相談件数が増えていることが背景にある。再生ファンド活用の提案や中小企業版「私的整理ガイドライン」に沿った支援を推進。特にファンドを活用した再生支援は2022年度に43件と前年度比で倍増。21~25年度の5年間の累計目標を100件から150件に上方修正した。また、22年度に124億円だった事業再生債権の買取金額も25年度には140億円まで伸ばす方針。
再生ファンドの活用は、公平性の観点から特定企業だけの債権カットに応じられない地域金融機関にとって円滑に進めやすくなる。債務者にとっても、専門家から再生支援を受け適正な債務状態までの道筋を描きやすくなる利点がある。【記事提供:ニッキン】
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