無線LANアクセスポイント
訪日外国人観光客の増加を背景に、宿泊施設でのWi―Fi機器設置はもはや当たり前になっているが、その中で、客室内観を損ないたくないという宿泊施設からの要望が多いと言われている。
こうした要望に対して、ネットワーク機器メーカーのディーリンクジャパンはこのほど、壁面埋め込み型の無線LAN(Wi―Fi)アクセスポイントの新製品「DAP―1880AC」を発売した。
電源コンセントや電話端子などでも馴染みのある一般的なJIS規格(日本工業規格)のスイッチボックスに取り付け可能なため、「旅館・ホテルなどの客室の雰囲気を損なわない」と採用を呼び掛けている。
新製品は従来製品に比べ、データ処理能力と通信速度をそれぞれ2倍に高めた。そのため、「合計従来比4倍の快適なギガビット通信を実現した」と同社。
また、ビームフォーミング対応により、無線電波のエリアカバーは従来比1.5倍に拡充。特別室といった広い客室でも快適な無線通信が可能という。
製品の筐体はコンパクトだが、Wi―Fi、電話モジュラージャック、有線LANの三つのインターフェースを備えた「マルチ情報コンセント」といった製品だ。
宿泊客と従業員のネットワークを仮想的に分ける機能や、最大100台のDAP―1880ACの一括管理機能、初回Wi―Fi接続時に自館の宣伝ページを強制表示させるWEBリダイレクト機能など、ビジネスに役立つ機能を備え、「LEDランプ消灯機能など宿泊者への心遣いも考えた機能も搭載している」と同社。
新製品の標準価格は1万7800円(税別)。
新製品「DAP―1880AC」